●予選4番手を獲得も5グリッド降格。さらに決勝は…
東北仙台からほど近いスポーツランドSUGOで17日、2週連続のビッグレースとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が開催を迎え、今シーズンは全大会がスーパーフォーミュラのサポートレースとして開催される全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の第3大会が行われました。
今シーズンこのSFLには、clicccarでもすっかりおなじみとなった名取鉄平選手がTODA RACINGからシリーズエントリー、相性の良いここSUGOでシーズン初優勝に期待がかかります。
小雨の降る中で行われた予選、名取選手は路面温度も低く濡れたリスキーな路面コンディションで堅実な走りを見せ、ベストタイム・セカンドベスト共に4番手タイムをマーク。セカンドローから決勝に臨むはずでした。
ところが実はこの週末、木曜からの走行で原因不明のエンジントラブルが発生し、チームは金曜日にエンジン載せ替えという決断をしていました。それによって、この日午後に行われたレース1では予選結果から5グリッドの降格処分を受け9番手からのスタートとなってしまいました。
グリッド降格は残念でしたが、エンジン不調でも4番グリッドだった事を考えると、エンジンが本調子ならポールポジションも狙える速さがあったということで、逆に決勝レースが楽しみになりました。
●オーバーテイクショーに期待!
予選中に降っていた雨も昼前にはあがり、ところどころ路面も乾き始めた難しいコンディションでSFL決勝レース1が行われました。
グリッドにはTODA RACINGの先輩でもある大津弘樹選手も応援に駆けつけますが、なにやらいつものグリッドとは少し違った雰囲気。この心配が取り越し苦労であることを願いつつ、筆者もグリッドをあとにします。
日没も迫る15:20、26周の決勝レースがスタートするもジャンプアップすることなくライバルたちと1コーナーに飛び込んでいく真紅の2号車。どうやらトラブルは完全に解決できていなかったらしくペースのあがらない名取選手は、残念ながら3周でマシンとともにピットに戻ってしまいました。
レース終了後、名取選手からは「この週末はここまでトラブル続きな中でもチームと一丸になってベストを尽くしてきました。決勝でもまた(オーバーテイクのある)楽しいレースを観ていただきたかったんですけど、今日は残念な結果になってしまいました。レースをやっていればこういうトラブルもあることなので、明日までにはなんとかメカニックの皆さんに頑張ってもらって、僕も明日速く走ることだけを考えたいと思います。」とのコメントをいただきました。
18日は朝9時からレース2、そして12:35からレース3と、あと2レース開催されます。レース2は予選どおり4番グリッドから、そしてレース1の順位でグリッドが決まるレース3では最後尾スタートと、前戦岡山でも魅せてくれたオーバーテイクショーの再現という意味では絶好のポジションからのスタートとなります。名取選手の活躍に日曜日も目が離せません!
(H@ty)