■「AUTECH」は、上質感を演出しながら迫力を増した顔つきが特徴
2020年10月12日にマイナーチェンジを受けた日産エルグランド。
同日、オーテックジャパンによるカスタムカーの「AUTECH」が新たに設定されたほか、福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズ、エグゼクティブ向けの特別仕様車「VIP」もマイナーチェンジを受けています。
なお、「AUTECH」は11月9日より、「ライフケアビークル(LV)」シリーズと「VIP」は10月12日から発売されます。
新たに追加された「AUTECH」は、オーテックジャパン伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティでありながら高級感のあるスタイリングが特徴。大人のカスタムモデルといえる存在です。
素材などの細部にもこだわりを持つ顧客に向けた、プレミアムスポーティをコンセプトに掲げています。ボディカラーは、オーテックジャパン創業の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したという、ブルーをブランドのアイコニックカラーとして採用されています。
今回、発売されたエルグランドの「AUTECH」は、セレナ、ノート、エクストレイル、日産リーフ、日産ルークスに続く「AUTECH」ブランドの第6弾。同モデルは、エルグランドの最上級グレードでもあります。また、「AUTECH」ブランドの最上級モデルでもあります。
エクステリアは、ダーククローム フロントグリルや、メタル調フィニッシュの専用パーツにより、ベース車の圧倒的な存在感を昇華させたという堂々たるもので、フロントバンパーには専用ブルーに輝くシグネチャーLEDが配され、昼夜問わずひと目で「AUTECH」とわかるフロントマスクとなっています。
インテリアも最上級グレードに相応しい高級感が特徴。上質な本革と厚みのあるキルティングで仕立てたシートをはじめ、ステアリングやドアトリム、シフトノブに「AUTECH」仕様であることを強調するブルーステッチが施され、細部にまで高いクオリティを抱かせる仕立てになっています。
ボディカラーは、「AUTECH」の専用色である「ダークブルー」を含め、「ミッドナイトブラックパール」「ピュアホワイトパール」「ダークメタルグレー(M)」の4色を用意。
「ステップタイプ」には、助手席と助手席側スライドドアから乗降する人が同時に使えるロングステップが採用されています。助手席ドアか助手席側スライドドアの開閉と連動し、ステップが展開、格納。ステップイルミネーションが装備され、暗い場所でも安心して乗降ができます。さらに、LEDのクリアな輝きがスタイリッシュさを演出。今回のマイナーチェンジを機に、特別仕様車の「アーバンクロム」をベース車として追加されています。
「助手席スライドアップシート」「セカンドスライドアップシート」は、助手席または2列目左側シートが車両の外側に電動で回転、昇降することで、乗降が容易にできる福祉車両。シートの回転・昇降操作に加えて、シートスライドとシートリクライニングの操作なども可能な多機能リモコンが標準装備され、高い利便性を備えています。
ゴージャスな2列シート(3列シート仕様も設定)の「VIP」も用意されています。
エグゼクティブのための「走る執務室」をコンセプトに掲げたモデルです。ファーストクラスのような豪華シートは、ギャザーが施された本革仕様になり、ブラックとホワイトから選択可能。ほかにも、後席の読書灯や100V電源、乗降用のステップなども装備されています。
3列仕様(乗車定員7名)に加え、2列仕様(乗車定員4名)もラインアップ。さらに、顧客の個別のニーズに応じた個別注文にも対応するそうです。
エルグランドは、ライバルよりも床面が低く設定されていて、乗降が楽になっていますので、こうした福祉車両やVIP向けモデルとしても最適といえそうです。
「AUTECH」の価格帯は、3.5L V6エンジン搭載車の2WDが542万800円、4WDが571万7800円。2.5L 直列4気筒エンジン搭載車の2WDが478万600円、4WDが507万7600円です。
福祉車両の「ステップタイプ」の価格帯は、398万8600円〜520万800円。「助手席スライドアップシート」「セカンドスライドアップシート」の価格帯は、395万4000円〜486万6000円。
3.5L V6のみとなる「VIP」は、3列シート仕様(7人乗り)の2WDが596万5300円、4WDが626万2300円。2列シート仕様(4人乗り)の2WDが759万3300円、4WDが789万300円です。
(塚田勝弘)