【東京DTPの勉強会ラジオ(20201004)】カウントダウンメール@1004
●GT-Rが4台揃ってQ2進出!
10月最初の週末となった3日、今シーズンのスーパーGTも折返しとなる第5戦「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」が、静岡県は富士スピードウェイにて開催を迎えました。
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、これまでの前半4戦は無観客で開催されてきたスーパーGTですが、政府のイベント開催制限緩和に伴って、この第5戦からファンの皆さんをサーキットにお迎えしてレースが開催されるということで、サーキットには多くのモータースポーツファン、スーパーGTファンの方々が訪れ、例年とは一味違った気候での富士でのレースを楽しんでいた様子でした。
午前にはフリー走行が行われ、GT500クラスではここまで4戦で全15台中唯一ノーポイントでウェイトハンデ(WH)0kgとなっている#12 カルソニック IMPUL GT-Rがトップタイムをマーク、2番手にはWH8kgの#8 ARTA NSX-GTと、ウェイトハンデの少ないチームが上位を占める結果となりました。
そしてその流れは予選になって更に顕著に現れます。GT300に続いて行われた予選Q1ではフリー走行の流れのまま、12号車GT-Rの平峰一貴選手がトップ通過、2番手にも8号車NSX-GT野尻智紀選手が入ります。
以降3番手にはWH6kgの#19 WedsSport ADVAN GR Supra 宮田莉朋選手、4番手にWH2kgの#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星明誠選手とヨコハマタイヤ勢も気を吐きます。また、8台が進出できるQ2に向けて4台のGT-Rが全車揃って進出し、ニッサンファンにとっては決勝に向けて期待の持てるQ1となりました。
●開幕戦でコースレコードを記録したあのドライバーが初ポールポジションを獲得!
続いて行われた予選Q2では、Q1上位4台による熾烈なポールポジション争いとなります。10分間で行われた予選Q2も残り時間が3分を切った頃、GT500マシンがこの富士スピードウェイを2周できるギリギリのあたりから全車がタイムアタックに入っていきます。
するとまず24号車GT-Rヤン・マーデンボロー選手がターゲットタイムとなる1’27.809をマーク。これはこの日のGT500のベストタイムかつここまでで唯一の27秒台となるタイム。すると24号車と同じくヨコハマタイヤ装着の19号車GR Supra国本雄資選手がそのタイムを上回る1’27.688をマークします。しかしその直後、フリー走行から予選Q1までトップタイムをマークしてきた12号車GT-R 佐々木大樹選手がそれを0.039秒上回る1’27.649をマークしトップを奪います!
そのまま10分間の計時が終わりチェッカーフラッグが振られる中、この日2番手に甘んじてきた8号車NSX福住仁嶺選手が、なんとトップタイムから0.5秒以上も速い1’27.130という圧倒的なタイムを叩き出し暫定首位に!最終ラップでもタイムアタックを続けていた12号車は1’27.620と自己ベストは更新したものの、8号車のタイムには及ばす2位となり、翌日の決勝をフロントローから迎えることになりました。
そしてポールポジションには、今シーズンGT300からステップアップし、開幕戦予選Q1でいきなりここ富士でのGT500コースレコードを塗り替えるという、異次元の速さを持つ福住選手が獲得し、チームとしても今シーズン第2戦以来となるポールポジション獲得となりました。
予選では上位4台がWH10kg未満、Q2進出もWH50kg以上に課される燃料リストリクター制限のないマシンのみとなりましたが、決勝ではそれがどのように影響するのかも見どころの一つとなりそうです。その決勝は翌4日13:30スタートの予定です!
(写真:吉見幸夫、松永和浩、GTA 文:H@ty)