4ドアクーペのメルセデス・ベンツCLSが対話型インフォテイメントシステムの「MBUX」、最新安全装備を標準化【新車】

■右折時対向車検知機能付の「アクティブブレーキアシスト」を標準装備

メルセデス・ベンツが初代CLSで4ドアクーペという市場を開拓して日本でもヒットモデルになり、ライバルも追従するなど、ニッチながらも街中では存在感を放っています。なお、CLSはSクラスではなく、Eクラスがベース。

メルセデス・ベンツCLS
メルセデス・ベンツの4ドアクーペのCLSが一部改良を実施

2020年9月28日、そのCLSが一部改良を受けました。デリバリーは「Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+(ISG搭載モデル)」が同日から開始され、そのほかモデルは2021年1月以降、順次予定されています。

今回の一部改良では、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が新たに標準装備され、安全運転支援システムを最新のシステムにアップデートされています。

メルセデス・ベンツCLS
メルセデス・ベンツCLSに標準装備された「MBUX」

現行Aクラスに初めて採用された対話型インフォテインメントシステム「MBUX」には、人工知能による学習機能が搭載され、使い込むほどに特定のユーザーに適応する個別対応能力が備えられています。ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」と話しかけることで起動します。

音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加えて、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応しています。

また、Sクラスと同等の最新世代の運転支援システムを標準装備。さらなる機能強化として採用された「アクティブブレーキアシスト (歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、対向車線を横切って右折しようとする際に対向車線を直進してくる車両と衝突する危険がある場合、通常の車速範囲内であれば自動ブレーキが作動。対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラで行われます。

また、停車時にドアを開ける際の警告機能も新たに採用。2km/h以上で後方から歩行者や自転車、クルマなどが近づいている場合、ミラー外側にある警告表示灯が赤く点灯します。さらに、乗員がドアハンドルに手をかけると、音と表示で乗員に警告します。

価格は2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボの「CLS 220 d スポーツ」が842万円。3.0L直列6気筒ガソリンターボの「CLS 450 4MATIC スポーツ(ISG搭載モデル) 」が1095万円、同エンジンを積む「Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+(ISG搭載モデル)」が1343万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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