■比較的コンパクトなのに、中は広いのが特徴
コロナ禍により延期されていた「東京キャンピングカーショー2020」が2020年9月19日から21日まで、幕張メッセで開催されました。
大規模なキャンピングカーイベントは、軒並み中止・延期になっていたこともあり、感染対策を取られながらも会場は、家族連れやペットを連れた人達で賑わっていました。新モデル、定番モデルなど、最新(現行)キャンピングカーをご紹介していきます。
以前お伝えしたように、54年の歴史をもつ自社開発・自社生産のマツダ・ボンゴ。バンは5月末に、トラックは8月末に生産を終え、ダイハツからOEM供給を受けるモデルに切り替わっています。
これは、キャンピングカー業界にとってもショックなニュース。ボンゴ・トラックをベースとしたキャンピングカーは、比較的コンパクトなキャブコン(キャブコンバージョン)として定番といえるモデルになっているからです。
ボンゴ・トラックGLをベースとしたロータスRV販売の「MANBOW」シリーズも定番といえるモデル。同ショーには、2020年のMAMBOWの「ファイナルエディション」を出展。
ファイナルを謳うのは、マツダ製のセミキャブオーバーのボンゴ・トラック生産終了によるもので、全長4880×全幅1880mm×全高2650mmという比較的取り回ししやすいサイズに、広いキャビネットやバンクベッド、トイレやシャワールームとして使えるマルチルームを備えているほか、外部収納庫などによる収納性の高さが美点です。
バンクベッドは、奥行きが1960mmもあり、横幅も1200mm(最奧部分)〜1600mm(手前部分)の広々としたベッドになり、2人が余裕で横になれるスペースを確保。
なお、乗車定員は6名、就寝人数は4人。ダイネットをフロアベッドに展開することで、4人家族でも無理なく車中泊が可能になっています。全高が高いため、室内の移動や着替えも比較的楽にできるのも美点でしょう。
同モデルに限らず、キャンピングカーの運転には慣れと慎重さが必要ですが、オプションでエアサスペンションなど足まわりの強化を図ることもできます。
自社製のマツダ・ボンゴ(トラック)の生産終了というニュースが流れたことで、今まで購入を迷っていた人の中には、最終決断をしなくては……と焦っている人もいるそうです。
中古車を買うという手もあるかもしれませんが、人気モデルだけに手放す人も少なく、タマ数には限りがあります。気になる方は、MANBOWの「ファイナルエディション」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
展示車の価格は588万円(搭載されているオプション込みだと673万8000円)です。
(文/写真 塚田勝弘)