■クーペクロスオーバーSUVのボディ、2モーターにより最高出力300kW
プジョー e-208、SUV e-2008が日本で発表され、ボルボも2021年内に「XC40 Recharge」を日本に導入するとアナウンス済みです。そんな中、アウディは、日本にもEVであり、クーペクロスオーバーSUVともいえる「Audi e-tron Sportback」を2020年9月17日に発売しました。
「ピュア・アウディ」、「電気自動車を再定義する」などのキーワードが飛び出したオンライン発表会。アウディの日本市場における電動化攻勢の幕開けと位置づけています。
「Audi e-tron Sportback」のパワートレインは、フロント、リヤをそれぞれ駆動する計2つモーターを搭載。システム最大出力は300kWに達し、0-100km/h加速は5.7秒でクリアするそう(Sモードのブースト時。Dレンジでは6.6秒)。95kWhのエネルギー容量を持つ駆動用バッテリーにより、一充電あたりの航続可能距離は最大405km(WLTCモード)としています。
駆動方式は、2つのモーターによって実現するquattro(クワトロ)、電動4WDになります。奇しくも今年は初代quattroから40周年を迎えていますが、新時代のクワトロが搭載されます。
通常は主にリヤモーターを使うことで走行抵抗を低減し、エネルギー消費を抑制。滑りやすい路面や急加速やコーナリング時など、4WD走行がベストとシステムが検知すると、フロントモーターも駆動。モーターのトルクが立ち上がるまでに要する時間は、わずか0.03秒だそう。これは、従来のどのquattroよりも短い反応時間だそう。これによって瞬時に余すところなくモーターのパワーを路面に伝えることができます。