■既存車向けのペダル踏み間違い加速抑制装備
自動車メーカーによる既存車向けの後付けの踏み間違い加速抑制アシストが続々と発売されています。デンソーがトヨタやダイハツ、SUBARU、マツダ、スズキなど向けに開発、提供しているタイプが普及しつつあります。
日産自動車は2020年9月1日、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故の被害軽減を目的とした、既販車向けの後付け安全装置「後付け踏み間違い加速抑制アシスト」を、9月2日から発売するとアナウンスしました。
E12型のノートに適用させ(一部グレード除く)、順次対象車種を拡大していくと表明しています。
このほど、日産が発売した「後付け踏み間違い加速抑制アシスト」は、対象となる現在の愛車に後付けすることで、ペダルの「踏み間違い」や「踏みすぎ」による急加速を抑制するアイテム。
なお、道路や障害物、天候の状況や車両の状態などにより超音波センサーが正常に検知せず、作動しない場合があります。また、ブレーキを作動させて、車両を停止させる装置ではなく、あくまで急加速を抑制するものです。
同装置は、前後バンパーに計4つの超音波センサーを設置し、駐車や停車状態からの発進時に、約10km/h以下の車速で約3m以内に車両前方または後方に壁などの障害物を検知すると、車内の表示機のブザー音でドライバーに注意を喚起。
超音波センサーは、スーパーやコンビニなどの壁面のガラスも検知するそうです。
さらに、超音波センサーが進行方向に障害物を検知している状態でブレーキペダルと間違えて強くアクセルペダルを踏み込んだとシステムが判断すると、「前方・後方加速抑制機能」により、加速を抑制。
同時に車内の表示機にアラートが表示され、ブザー音でもドライバーに知らせてくれます。
また、後退時に誤ってアクセルペダルを強く踏み込んで車速約5km/hを超えると、「後退時加速抑制機能」により加速を抑制。この際も車内の表示機に警告が表示され、ブザー音も鳴ります。
ペダルの踏み間違いによる駐車場などでの事故は、度々報道されているにも関わらず、耳にすることが多い事故です。対応車種になっている場合は、万一に備えてぜひ装着したいアイテムです。
■商品概要
後付け踏み間違い加速抑制アシスト(E12 ノート用(※))
価格:7万3700円
※一部グレードを除く。対称車種は順次拡大予定
(塚田勝弘)