タフトのインテリアコーディネートは雰囲気作りが完璧!ただしシート性能には課題あり!?【新型車インプレッション・内装編】

●乗り込むだけで気分をウキウキにさせてくれる!!

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■絶対的な解放感!! 「スカイフィールトップ」
■ディスプレイオーディオか、純正ナビかは悩みドコロ
■後席は圧巻の広さ!
■荷室の寸法はハスラーとほぼ同じ

■絶対的な解放感!! 「スカイフィールトップ」

タフトに乗り込むとすぐ目に入るのは、頭上の「スカイフィールトップ」だ。頭上から光が注がれる感覚がとても気持ちよく、ブラック基調のインテリアながら、室内がとても明るくなる。

ガラスには、紫外線対策はもちろん、赤外線による室内温度の上昇を防ぐスーパーUV、IRカット機能も完備されているため、エアコンさえ入っていれば、夏の炎天下でもギリギリ暑くない。

タフトフロントシート
前席シートのオレンジステッチと、迷彩柄の模様は、新型タフトの武骨さをさらに盛り上げている

ルーフから視線を落とすと、そびえたつ太目のAピラーが目に入る。フロントウィンドウもずいぶん遠くにあるように感じ、一般的なクルマであれば運転しにくく感じてしまうところであるが、タフトは視界の良さでそれをカバーしている。

タフト死角
ミラーとAピラーの間にある隙間から、右前方が少し見える

サイドミラーとボディの隙間から、死角となりがちな部分が若干見えるのは良い点だ。低めのウィンドウラインも、死角の少なさに貢献している。ただし、先頭での信号機待ちでは、信号が見えづらくなりがちなので、注意が必要だろう。

■ディスプレイオーディオか、純正ナビかは悩みドコロ

メーターパネルやエアコンの吹き出し口などが、鮮やかなオレンジで加飾されており、タフでアクティブなタフトの世界観を作り上げるのに貢献している。

タフトメーター
メーター周りに加飾されたオレンジのパネルは、雰囲気作りに役立っている

インパネ中央上段に「ドカンッ」とレイアウトされているのが、ダイハツコネクトに対応したディーラーオプションの9インチスタイリッシュメモリーナビだ。見やすい高さに配置されており、画面操作も簡単快適だ。

ただ、22万7766円~と、やや高額な点がネックではある。

タフトナビ
大きなナビモニターはタフトの魅力の一つだ

価格を抑えたい方は、メーカーオプションで、9インチディスプレイオーディオ(8万2500円)もある。スマホとの連携により、スマホの道路マップを使ったナビゲーションを使うことができる。

しかし、クルマに乗るたびにスマホをUSBケーブルで繋ぐ必要があること、クルマを上から俯瞰したパノラマモニター対応カメラ(3万3000円)は純正ナビとの組み合わせのみとなるため、タフトの機能をフルに生かすには、ディスプレイオーディオでは不十分となってしまうことは注意だ。

■後席は圧巻の広さ!

後席は、前後スライド機構がないものの、圧巻の広さだ。5:5分割の後席シートバックを倒せば、ほぼフルフラットなスペースが生まれる。

大人が座っても、膝前に十分な広さがあり、足も余裕で組める。ただし、シートバックを倒した際に、よりフラットな荷室エリアとするため、後席シートの背中側はフラットな形状となっており、身体を支えるにはやや不十分。上体を支える突起物がなく、また足元が広いので、コーナーなどでの踏ん張りがきかない。

タフト
前後スライド機構がないものの、圧巻の広さだ。5:5分割の後席シートバックを倒せば、ほぼフルフラットなスペースが生まれる

だが、タフトの後席は、「人が座って長距離移動をする」というよりは、「荷物エリア」として使われることが多いだろう。

シートの前後スライド機構を備えることでコストアップしたり、クルマが重たくなるよりも、後席はフラットにして荷物をたくさん積む用途に特化したことは、素晴らしい設計だと思う。

アンダーデッキボード下には、濡れた靴や、汚れものを入れるのに便利なスペースもある。前述したように後席足元が広いため、後席シートバックを倒した際、ここが、広く高い収納スペースとなる。たとえば、観葉植物のような高さのある荷物も、載せることができるだろう。

シートバックを倒した際、後席ドアと後席シートバックの隙間を減らすよう、シートバックの端の形状が、ドア内側をなぞるような形状となっており、ダイハツの丁寧な仕事ぶりが感じられた。

タフト
荷室床下にもスペースがある

後席スライドがない、というとネガティブポイントとして思われるが、タフトを見ていると「後席スライド必要か?」とも思えてくる。床面がカーペットではなく樹脂製のため、汚れの拭き取りがしやすく、濡れたものでもそのまま放り込めるのは、雪山や海などアウトドアが好きな方にとっては、うれしいポイントだ。

この辺りはハスラーも採用しており、両者の差はない。

■荷室の寸法はハスラーとほぼ同じ

タフト
荷室間口と荷室内はフラットな状態
タフト
後席のシートバックを倒せば広いスペースが生まれる

荷室寸法は、おおむねスズキ・ハスラーと同程度の広さだ。新型タフトのベースである「タント」ほどではないが、荷室の最大奥行はタフトも長く確保されており、荷室容量は十分にあるといえる。

(文:自動車ジャーナリスト 吉川賢一/写真:エムスリープロダクション 鈴木祐子)

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この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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