2020年東京オートサロン登場の無限S660コンセプトが市販パーツに生まれ変わって登場

■まったく新しいスタイルのS660用エアロバンパーはコンセプトカー譲り。走りを磨くパフォーマンスダンパーと新作アルミホイールも登場

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フロントエアロバンパーの価格はカラード仕上げで13万2000円(税込み)。オプションのLEDフォグライトは8万8000円(税込み)、エアロイルミネーションは3万3000円(税込み)

ホンダのワークスチューナーである無限(M-TEC)から、軽ミッドシップスポーツカー「S660」用の新アイテムが登場しました。

すでに全身くまなく無限仕様にできるだけのアイテムを揃えていますが、今回登場したのは新作のエアロバンパー(前後)とサイドスポイラー、走りを磨く「パフォーマンスダンパー」。そして強度解析が生み出したデザインの鍛造アルミホイール「FR8」の5点です。

フロントバンパーはマイナーチェンジ後のスタイルを踏襲した雰囲気もありますが、マイナーチェンジ前にも装着可能な仕様(品番が異なるので注意)。つまり、従来からラインナップされていたアンダースポイラーをつけていたユーザーも、新アイテムでイメージチェンジをすることが可能というわけです。

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新作のリアエアロバンパーはカラード仕上げで12万1000円(税込み)、サイドスポイラーはカラード仕上げ9万9000円(税込み)

とくにディフューザー形状を全面的にアピールするリアバンパーはS660の雰囲気を大きく変えてくれること間違いなし。前後バンパーがダイナミックな形状になったことに合わせて、サイドスポイラーも新意匠が設定されているのも完璧主義の無限らしさを感じさせます。

ヤマハ発動機が開発する「パフォーマンスダンパー」は、メーカーを問わずボディの振動を抑えて、ハンドリングに好影響を与えるアイテムとして知られ、採用されています。なんといってもオープンゆえに絶対的なボディ剛性では不安も感じるS660ですから、その効果が期待できるのは言うまでもありません。

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ボディの振動を減衰するパフォーマンスダンパーは、11万円(税込み)。なお「PERFORMANCE DAMPER」および
「パフォーマンス ダンパー」はヤマハ発動機(株)の登録商標です

そしてパフォーマンスダンパーの走りを体感したことがあればご存知のように、乗り心地の改善にも効いてくるアイテムでもあります。S660用はフロントとリア一台分がセット販売となっています。

最後に紹介するのが鍛造アルミホイール「FR8」。純正サイズのタイヤをターゲットに開発された新作アルミホイールは、オーソドックスな8本スポークとなっていますが、これは強度解析を進める中で生まれた形状と聞くと、そこはかとない凄味を感じます。

カラーはグラファイトガンメタリック。専用ホイールナットは別売りとなっています。

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S660専用鍛造アルミホイール「FR8」、リア用は16×6 1/2J インセット50。1本7万1500円(税込み)

東京オートサロン2020で無限が出展したS660コンセプトではカーボン製のフロントスポーツグリルやリアウイング、エアロボンネットやエンジンフードも注目を集めていましたが、そうした外装系パーツの開発も継続されているといいますから、そちらへの期待も高まります。

そのほか、新しいスポーツサイレンサーやS660にフィットするセミバケットシートの開発も進んでいるということです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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