■450PS/600Nmの高出力と48Vマイルドハイブリッドで燃費を向上
アウディは2019年3月に日本で発売した新型A6に続き、2020年8月25日にスポーツバージョンであるS6、S6アバント、S7スポーツバックを発表しました。発売開始は9月15日です。
プレミアムアッパーミドルセダンのS6、高級ステーションワゴンのS6アバント、スポーツ4ドアクーペのS7スポーツバックは、いずれも「S」モデルにふさわしいスペックが与えられています。ニーズや好みに応じてボディタイプを3種類揃えているのが魅力。
3モデル共通のパワートレーンとして、2.9LのV6ターボが新たに搭載され、最高出力は450PS、最大トルクは600Nmに達します。組み合わされるトランスミッションは、8速ティプトロニック(電子制御式AT)、駆動方式はquattro(フルタイム4WD)。
さらに、48Vリチウムイオンバッテリーのマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)が搭載されます。こちらは、クランク軸にベルトを介して連結される「BAS(ベルト オルタネーター スターター)」がコア技術として採用され、電動化による省燃費を実現。
また、ターボに加えて電動コンプレッサー(EPC)を搭載することにより、エンジンが低回転域でもターボラグの少ない素早い加速が可能になるそう。
●Sモデル専用設定のアダプティブエアサスペンションを採用
3モデルのエクステリアは新しいアウディのデザイン言語に基づき仕上げられていて、スポーティかつエレガントであることに加えて、先進的で洗練されたムードを放っています。専用デザインになる前後バンパーが精悍さをアピール。
一方のインテリアは、ブラックを基調としたスポーティな仕上がりになっています。バルコナレザーを使ったSロゴ付スポーツシートやマット仕上げのアルミニウム製デコラティブパネルなどが配され、スポーティさを演出。シャシーは、Sモデル専用設定のアダプティブエアサスペンションが採用され、オプションのリヤスポーツディファレンシャルとの組み合わせるにより、ダイナミックな走りが得られるそうです。
また、アウディらしく先進性を強調するコクピットには、10.1インチと8.6インチの2つのタッチディスプレイからなる「MMIタッチレスポンス」を中心としたインフォテイメントシステムを用意。アダプティブクルーズコントロール(ACC)、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストが統合された「アダプティブドライビングアシスタント」をはじめ、最新の先進運転支援システムを搭載。
アウディS6の価格は、1303万円、S6アバントは1339万円、S7スポーツバックは1374万円です。ステアリング位置は全モデル、左右の両方が設定されています。
なお、S6のボディサイズは全長4955×全幅1885×全高1420mm、S6アバントは全長4955×全幅1885×全高1455mm、S7スポーツバックは全長4980×全幅1910×全高1405mmです。
(塚田勝弘)