WRC日本ラウンド”ラリージャパン”今年は開催せず! 「これもラリー」です

■より万全の体制を整えてラリージャパンは2021年へ!

モトGP、F1鈴鹿と、新型コロナ禍で国際的なイベントが次々と中止になる中、11月20~22日に向けWRC日本ラウンドは開催の方向で準備をすすめていた。遅いタイミングで開催されるということと、来年のオリンピックに向け、いつから国際的なイベントを再開できるのかという”見極め”として重要だったからだと思う。実際、古屋圭司元国家公安委員長も精力的に動いてました。

ヤリスWRC
前哨戦ともいえた2019年セントラルラリーを走るトヨタ・ヤリス

国際的なイベントで問題になるのが外国人選手や関係者の検疫。日本は現時点で自由に出入国出来ない状況にある。特殊な事情を認めた場合であっても入国後、14日間の隔離をしなければならない。少し拡大解釈をすると、F1ならセントレア空港に到着後、ヘリコプターで「鈴鹿サーキット」という隔離施設に入り、そこから一歩も出ずイベント終了後、ヘリで空港という方法も可能。

鈴鹿サーキット内にはホテルもレストランもある。けれど開催を断念しました。WRCだってサービスパークを隔離施設にするということが出来ただろう。広大なモリコロパークにモーターホームを集めれば関係者の宿泊施設になります。ただラリーの場合、選手が一般道を移動しなければならない。クルマの中で用足しすることだって不可能。そもそもクラッシュしたら車外に出ます。

セントラルラリー
2019年セントラルラリーの一コマ

といった問題点をクリアしなければならない。前述の古屋議員も直前まで頑張って交渉してくれたようだが、やはり特例をいくつも作らなければならない状況。逆にそこまで無理して開催したら、普通の人から不評をかってしまうことだろう。開催中止はやむをえないと思う。そもそも100年に1度と言われる大厄災。世界規模で様々なイベントが開催出来ない。オリンピックすら延期ですから。

幸い日本ラウンドは2021年の開催が決定している。今年中止になっても来年まで待てば良い。加えて今年開催したら明らかな準備不足だったと思う。本来なら3月からFIAからの視察団を受け、コースチェックなど様々な事前準備をしなければならないのだけれど、新型コロナ禍で全てキャンセル。開催したとしても、様々なトラブルが起きたと思う。来年なら入念な準備も可能。

2019セントラルラリー
2019年セントラルラリーの一コマ

ラリーの世界共通言語に「これもラリー」という、失敗した時に使う前向きのワードがある。自然を舞台に行われる競技とあり、天候不順は普通。1番スタート車がドライ。10分後の6番スタートになってドシャ降りということも。全てラリーの神様の思し召しだから前向きに諦めようということです。新型コロナ禍による中止だってラリー関係者は「これもラリー」の一言で全て納得します。

(文:国沢光宏

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