■デジタルアウターミラーをF SPORTにも追加設定
レクサスは、FFレイアウトのESを一部改良し、8月6日に発売しました。レクサスのセダンではGSが2020年8月に生産を終えるだけに、ESの役割はより高まっています。
2018年の発売時に、量産車世界初のデジタルアウターミラーを採用したことでも話題を集めたレクサスES。最近のレクサス/トヨタは先進安全装備の強化を図っていて、高級セダンであるESも同様の一部改良となっています。
デジタルアウターミラーは、車両のフロントドア外側のカメラで撮影された車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置されたディスプレイに表示する機能。
カメラ部に雨滴が付着しにくい形状になっているほか、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保できる利点があります。
ESの特徴であるデジタルアウターミラーが「F SPORT」にも追加されたほか、走行時にモニターから見えるほかの車両や壁、障害物との距離感を測りやすくする距離目安線の表示機能が用意されています。さらに、車速に応じて車両後端から最小5m~最大30mの距離を示す線を表示。
加えて、パーキングサポートブレーキ(静止物+後方接近車両)の「PKSB/Parking Support Brake」や、ブラインドスポットモニターの「BSM/Blind Spot Monitor」が全車に標準装備されています。
また、ハイブリッド(駆動用)バッテリーがニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更され、燃費性能が引き上げられています。WLTCモードは22.3km/L(従来型比+1.7km/L)、JC08モードでは25.1km/L(従来型比+1.7km/L)となっています。
ほかにも、マルチメディアシステムが「SmartDeviceLink」「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応し、手持ちのiPhoneやAndroidスマートフォンを12.3インチワイドディスプレイと連携させることで、リモートタッチによる画面や音声によるコントロールが可能になっています。おくだけ充電の充電トレイ、センターコンソールのスマートフォン収納スペースも拡大され、より大きなサイズのスマホに対応するなど、ドライブに欠かせないスマホの利便性が高まっています。
2.5L 直列4気筒を搭載するハイブリッドのレクサスES。価格はES300hが599万円、ES300h “F SPORT”が648万9000円、ES300h “version L”が713万円です。
(塚田勝弘)