■予選決勝同日開催!
7月19日、コロナ禍で延期となっていたSUPER GTの開幕戦が富士スピードウェイで開催されました。無観客での開催となり多くのファンの方々はテレビやネットの中継をご覧になっていたことと思います。
今回のSUPER GT開幕戦は予選と決勝が同日に行われるという変則スケジュール。
予選中にマシンを壊してしまったら決勝へは進めない、というリスキーなもの。なおかつGT300の予選Q1はA、Bの2組分かれてそれぞれから8台ずつがQ2に進出するというもの。
Q1のA組予選では霧が出ており、レコードライン以外の路面は濡れているという状況で、ウェット宣言の中で行われました。
そんな予選A組のトップとなったのは、J.Pオリベイラの56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。徐々に乾いてきた路面にタイヤを合わせたことが良かったようです。
B組は11号車 GAINER TANAX GT-RがトップとなりA、B組共にGT-Rがトップで通過します。
■Q2で天候は好転、しかし順位は予想外?
10時23分から10分間で行われたQ2。天候は好転し晴れ間も見えてきます。10分間の予選時間ではアウトラップを含めて7周が限界となりますので、各チームともに4〜5周目にアタックラップをできるように調整していきます。
そんな中11号車 GAINER TANAX GT-Rがタイムを出していき、そこに各社が続く形となります。
チェッカー間際に1分36秒236でトップタイムとなったのは65号車 LEON PYRAMID AMG。続く予選2位には11号車 GAINER TANAX GT-R。そして予選3位となったのはこれまでシード権の無かった2号車 シンティアム・アップル・ロータス。
今年から新体制のドライバーラインナップとなった2号車 シンティアム・アップル・ロータスですが、そのことが開幕戦から花開いたということなのでしょう。
また、全くの新車をJAF-GT車両として製作した52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが予選4位に入るなど、大方の予想を大きく裏切る予選結果であったといえるかもしれません。
予選終了から4時間ほどで決勝レースがスタートするという慌ただしいスケジュールでレースは進行していきます。
果たして決勝の結果は如何に?
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)