■「レーダーセーフティパッケージ」と「MBUX」が標準対応
2019年10月のマイナーチェンジを受けたメルセデス・ベンツVクラスは、3列シートの大型輸入ミニバンとして、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアに対抗しうる存在感を放っています。
サードシートまで大人がゆったり座れるキャビンや、作業にかなりの労力と人数が要るものの2列目と3列目の脱着が可能など、多彩なシートアレンジも用意されています。
先述した2019年10月登場の新型メルセデス・ベンツVクラスは、 3点式シートベルト一体型のシートや FRレイアウトなど、これまでのVクラスのコンセプトを継承しながらも、安全性、快適性や質感などあらゆる面で進化したとしています。
2020年7月13日に発表された一部改良では、安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」が標準化されたのがトピックスです。
同安全装備は、レーダーで先行車を検知することにより追突のリスクを低減する「アクティブブレーキ アシスト」をはじめ、車間距離を自動で保持し先行車が停止すると減速して停止する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」、斜め後方からの車両接近を知らせる「ブラインドスポット アシスト」、車線逸脱をステアリングの微振動で知らせる「レーンキーピングアシスト」からなります。
さらに、現行Aクラスから順次採用されている、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」の搭載もトピックス。
「ハイ、メルセデス(メルセデス)」と発話するとスタートする音声認識機能は、多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ)に加え、エアコン(クライメートコントロール)、各種ヒーター、照明など多様な機能に対応しています。
エンジンは2.2Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボ。「V220d」の価格は781万円。「V 220 d アバンギャルド ロング」は805万円。「V 220 d アバンギャルド エクストラロング」は831万円。
ラージクラスの高級輸入ミニバンとして、唯一の選択肢になっているメルセデス・ベンツVクラス。人気の先進安全装備の標準化により、より商品力を向上させています。
※写真は欧州仕様です。
(塚田勝弘)