■高齢ドライバーなどによる急発進、急加速事故に対応
トヨタ・プリウスは、同じTNGAを使うカローラなどの人気もあり、最近やや販売台数を落としているものの、絶対的な知名度により指名買いを安定して得られる1台といえるでしょう。シニア層を中心に、幅広い世代、そして法人ニーズも満たしているモデルでもあります。
そのプリウス/プリウスPHVが2020年7月1日に一部改良を受け、同日から発売されました。
主な改良点は、安全装備の強化。最新の「Toyota Safety Sense」の搭載をはじめ、インテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」が全車に標準装備されています。
中でも注目は、トヨタ初採用となる急アクセル時加速抑制の「プラスサポート」が用意された点。この機能は、あの池袋の悲惨な事故など高齢ドライバーなどによるペダル踏み間違い事故に対応するものと思われます。
急アクセル時加速抑制の「プラスサポート」は、プラスサポート用スマートキー(販売店装着オプション/税込価格1万3,200円~)で解錠すると自動でシステムが起動し、進行方向に障害物がない場合でもペダルの踏み間違い操作を検知したら加速が抑制される機能。トヨタでは「インテリジェントクリアランスソナー」に加えて二重でペダル踏み間違い事故の抑止、被害軽減に貢献することが狙いと説明しています。
なお、プラスサポートは、プラスサポート用スマートキーによる解錠以外、複雑な操作や設定は不要で、家族内でも使用者に応じて標準スマートキーとの使い分けが可能だそう。高齢者や初心者などのドライバーだけでなく、あると安心のオプションですからぜひ設定したいところ。