最新の「Toyota Safety Sense」の中身は、プリクラッシュセーフティの検知範囲を夜間の歩行者と昼間の自転車運転者に拡大されたのをはじめ、レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト(LTA)が装備されています。
さらに、カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らす「ロードサインアシスト(RSA)」を追加。また、先行車の発進をブザーとディスプレイ表示で知らせる先行車発進告知機能も用意されています。
ほかにも災害時などに役立つ外部給電機能が全車に標準装備されています。これはトヨタが注力している機能であり、アウトドアでも重宝するはずなので、プリウスでキャンプに行く人が増えるかも?
被災地での給電風景(台風15号による千葉大停電時)プリウスは、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W、コンセント2個(Eグレードは1個)/非常時給電システム付)、プリウスPHVは、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W、コンセント2個、ヴィークルパワーコネクター付)として設定されます。
さらに、プリウスPHVには、ソーラー充電システムを全車にオプション設定しています。こちらは太陽光で発電した電力を駆動用バッテリーに貯めて給電することが可能で、全グレードに設定することで給電機能を拡大しています。
また、一部改良と同時にプリウスに特別仕様車の「S“Safety PlusⅡ”」が設定されました。こちらは「S」がベース。特別装備として、車線変更時の後方確認をアシストするブラインドスポットモニターをはじめ、駐車場などから後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより、注意喚起するリヤクロストラフィックアラートを用意。
後方の映像を表示し車庫入れをサポートするバックカメラに加え、ステアリングから手を離さずに音声操作やハンズフリー通話を可能にするステアリングスイッチがセットになった「ナビレディセット」、悪天候時にヘッドランプの明かりを補助するLEDアクセサリーランプ(薄暮灯)も装備されています。ほかにも、車内を爽やかな空気で包むナノイー、雨滴感応式オートワイパー、自動防眩インナーミラーなどの快適、ドライバーサポート系の装備も用意。特別仕様車の「S“Safety PlusⅡ”」に、先述した急アクセル時加速抑制の「プラスサポート」を付ければ、より安心してドライブができそうです。
トヨタ・プリウスの価格帯は、260万8000~355万7000円。特別仕様車の「S“Safety PlusⅡ”」のFFは、275万5000円、4WD(E-Four)は295万3000円です。また、プリウスPHVの価格帯は、331万3000円~439万2000円。プリウス・ウェルキャブの価格帯は、264万4000円〜371万1000円。プリウスPHVウェルキャブは、349万1000円〜398万3000円となっています。
今回の安全装備の強化により、新規顧客はもちろん、プリウス/プリウスPHVからの買い替えも一定数いるはずで、2020年5月からトヨタ全店舗扱い(全4チャネル扱い)にもなっており、販売台数を伸ばせるか注目です。
(塚田勝弘)