■タウンエースに続き、ダイハツブランドでも日本に小型商用車を投入
ダイハツは2020年6月22日に、新型小型商用車の「グランマックスカーゴ」「グランマックストラック」を発表しました。発売は9月4日(金)からになります。
車名の由来は、英語の「Grand」と「Maximum」の造語で、ユーザーに最大の利点をもたらす大容量のクルマとしています。
なお、「グランマックス」は、ダイハツがインドネシアで生産しています。
現在のインドネシアでは、グランマックスミニバス、グランマックスピックアップとして販売されていますが、今回日本で発売されるグランマックスカーゴ、グランマックストラックには、新開発の1.5Lエンジンの搭載や予防安全機能「スマートアシスト」の採用など、日本市場への対応のため、大幅な改良が施されています。
また、同小型商用車は、インドネシアの現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター社で生産され、日本に輸出、販売するモデルになります。ダイハツが日本で販売する商品としては、初めての海外生産車になります。
●最大積載量はグランマックスカーゴが750kg、グランマックストラックが800kg
トヨタ・タウンエースのブランド違いになる、ダイハツ・グランマックスカーゴ、ダイハツ・グランマックストラックは、軽商用車のハイゼットよりも高い積載力や快適性を確保しながら、コンパクトで小回りの利くのが特徴。
また、グランマックスカーゴは750kg、グランマックストラックは800kgの最大積載量が確保され、軽商用バン・軽トラよりも多くの荷物を積載できます。
カーゴモデルは、床面地上高620mmの低床フロアと広いバックドア開口部により、荷室への荷物積み下ろしのしやすさを実現。さらに、ドア開口幅は790mmとワイドで、両側スライドドアにより、狭い場所でも荷物の積み下ろしが可能。最大荷室長は2045mm(2名乗車時)が確保されています。
荷室は、隅々まで荷物を積載できるスクエアな空間とし、段ボール箱から背高の荷物、家具などの大型荷物まで、多彩な積載が可能としています。
一方のトラックは荷台フロア長が2480mmで、スクエアでフラットな広い荷台スペースにより、高い積載性を実現。アオリ高は360mmで、20個設定されたロープフックにより荷物をしっかりと固定できます。
さらに、フロントピラーの傾斜を立てることにより余裕のある頭上空間が確保され、余裕のある居住空間が確保されています。短いオーバーハングにより、前方左右の広い視界が用意されています。
ほかにも、425mmの低いステップ高により、スムーズな乗り降りが可能で、フラットで広い足元スペースとインパネセンターシフトにより、助手席への移動や乗り降りもスムーズにできます。
現在、日本国内の1tクラスの小型商用車は底堅い需要があり、建設業やサービス業、農業など、幅広い顧客の業務で利用されているほか、小型キャンピングカーのベースモデルとしても人気を集めています。
ダイハツは高効率でコンパクトなキャブカーゴ&トラックであるグランマックスカーゴ、グランマックストラックの日本市場投入により、軽商用車よりもゆとりをもって仕事をしたい、というニーズに応えたいとしています。
また、タウンエースと同様に、1.5Lの新開発エンジン「2NR-VE」が新たに搭載されています。可変バルブタイミング機構「Dual DVVT」が搭載され、高い燃費性能とトルクフルな走りを実現したとしています。前席下にエンジンを配置するフロントミッドシップレイアウトにより、理想的な前後重量配分を実現し、高速域やコーナーでも高い走行安定性を得ています。
最新安全装備も用意されています。軽自動車のタフトに続き、新開発のステレオカメラが搭載された予防安全機能「スマートアシスト」が採用されています。
これにより、夜間の歩行者にも対応する衝突回避支援ブレーキ機能や、ペダルを踏み間違えた時の急発進を抑制するブレーキ制御付誤発進抑制機能(AT車)、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームなどからなる6つの機能で、ドライバーをサポート。
そのほか、VSC&TRC、LEDヘッドランプ、エマージェンシーストップシグナルなどの安全装備も用意されています。
グランマックスカーゴの価格帯は、197万5000円〜234万7000円。グランマックストラックは、178万7000円〜212万9000円となっています。
ダイハツは、小型商用バン、トラックの新型グランマックスカーゴ、グランマックストラックの日本投入により、はたらくクルマでさらなる拡販を図っていきます。
(塚田勝弘)