タウンエースが一部改良。「スマアシ」&新開発の1.5Lエンジンを搭載

■ライトエースがホームページから消える

トヨタ・タウンエースは、全長4065×全幅1655×全高1930mmというコンパクトサイズ、最小回転半径4.9m(いずれもバン)により、狭い街中や商店街などでも活躍するはたらくバンで、トラックも設定されています。

なお、現行型は、インドネシアにあるダイハツのアストラ・ダイハツ・モーターで生産されています。

トヨタ タウンエース
一部改良で最新安全装備が採用されたタウンエース。ライトエースは廃止されている

2020年6月22日、トヨタはタウンエース バンとタウンエース トラックを一部改良しました。なお、今回の一部改良に伴い、ライトエース(バン/トラック)はカタログ(ホームページ)から落ちていますので、タウンエースに統合された形になります。

今回の一部改良では、夜間の歩行者や昼間の自転車運転者も検知する衝突回避支援ブレーキ機能や、駐車場などでアクセルとブレーキペダルを踏み間違えた際に、急発進を抑制する誤発進抑制機能などがパッケージされた衝突回避支援システム「スマートアシスト」が搭載されています。

トヨタ タウンエース
タウンエース トラックもバンと同様に一部改良を受けている

「スマートアシスト」には、衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報機能、ブレーキ制御付誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームを用意。さらに、ドライバーの視界を明るくサポートするLEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)や、視認性が高いLEDランプがリヤコンビネーションランプに配されています。

トヨタ タウンエース
小型商用車向けに開発された1.5Lエンジン

さらに、小型商用車のために新開発された、1.5Lの「2NR-VE」ガソリンエンジンが積まれています。荷物を積んで停車と発進を繰り返す街中の中・低速域での走りは、豊かなトルクでパワフルな走りを引き出すとしています。新エンジンにより、長時間の運転も快適にビジネスをサポートします。

トヨタ タウンエース
タウンエースのインパネ

新開発されたエンジンは、燃焼効率の向上とフリクション低減などが図られ、優れた低燃費と低排出ガス性能を実現。

燃費はアイドリングストップ機能もあわせ、WLTCモードで、バン(2WD/5速MT)は12.6km/L、トラック(2WD/5速MT)は12.9km/Lになり、一部改良前よりも約20%向上。「平成30年基準排出ガス50%低減レベル」を達成しています。

トヨタ タウンエース
新たに冷蔵車が設定された

また、TECS(メーカー完成特装車)についても、ベース車と同様の改良が施される共に、新たに冷凍車が設定されています。冷却能力が-5℃までの中温冷凍車と、+5℃までのクーリング車の2タイプが用意され、多様なニーズに応えます。

トヨタ タウンエース
タウンエース トラックの荷台

バンの価格帯は181万9000円~234万7000円。トラックの価格帯は167万7000円~212万9000円。メーカー完成特装車のTECSの価格帯は、211万7000円~362万5000円です。

トヨタ タウンエース
タウンエースのリヤビュー

タウンエースは、軽キャンパーよりも大きくて、動力性能にも余裕があるため、小型キャンピングカーのベース車としても人気を集めています。今回の一部改良により、安全装備の充実化、新開発エンジンが搭載されていますから、ベース車としてもさらに人気が高まると思われます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる