2020年ボッシュ・グループ年次記者会見。日本ではなかなかの好調を維持

■日本の売上も日系自動車メーカーに対する売上も好調

2020年6月8日。ボッシュ(日本)はオンラインにて年次記者会見を開催しました。登壇者はクラウス・メーダー代表取締役社長と、アレクサンドレ・リーステラー 取締役副社長の2名です。

ボッシュ(日本)社長
クラウス・メーダー代表取締役社長

ボッシュの2019年度の日本国内における第三者連結売上高は、前年比1%増の約3,300億円(約27億ユーロ)でした。世界を見ると自家用車および商用車の総生産台数は前年比マイナス5.5%の9210万台と市場が縮小しているにも関わらず、ボッシュは日本において堅調な業績を維持しています。

しかしながら、新型コロナウィルスの影響もあり、2020年度の自動車業界はかなり厳しくなるものとして、2020年度の業績の見通しについては状況が大変流動的であるとして、公表は控えられました。

ボッシュの世界での業績
ボッシュの世界での業績
ボッシュの日本での業績
ボッシュの日本での業績

また、日本の自動車メーカーが製造するクルマは世界の生産台数の約30%を占めると言われていて、ボッシュはその開発や生産に大きく関わっています。

2019年度は自動車メーカーの生産台数は微減となりましたが、ボッシュの日系自動車メーカーに対する売上は前年比10.2%と増しています。2020年はコロナウィルスの影響によって、工場の操業停止や生産調整が行われていますが、ボッシュではそうしたなかにおいても必要なときに迅速に対応できる体制を築いているといいます。

ボッシュ日系メーカー売上
ボッシュの全世界における日系自動車メーカーへの売上の推移
ボッシュESC
ボッシュの主力製品のひとつであるESCは25周年を迎えた

(文/諸星陽一)

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この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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