極上リーフが60万円から!輸出半減で良質中古車が国内にザクザク出回ってきた!

■外国人バイヤーの不在で、ハイエースやランクルも値下がり中!

数日前、電気自動車リーフの中古車相場を調べていたら、今までにない状況になっていて驚く! リーフ、走行用バッテリーの状況が良い中古車は、ほとんど流通していなかった。あってもけっこうな相場。なぜコンディションのよいリーフの売り物が増えたのか聞いたら「外国からのバイヤーがほとんどオークションに来なくなりました」と。リーフの中古車、海外で人気高かったのだ。

初代日産リーフ
初代日産リーフ

その割に日本での中古車相場が低かったため、外国人バイヤーからすれば最高の狙い目と言える車種だったワケ。一般的に外国で人気の中古車と言えばハイエースやランクル、プリウス、レクサスといったイメージを持つだろうが、圧倒的に安いのはリーフだったと思う。十分な航続距離を持つ5年落ちのリーフが、オークションだと30~40万円という相場展開ですから。

初代リーフを手放した少なからぬ知人は、例外なく海外に輸出されていたという。といったイメージでリーフの中古車相場を見ていたら、お買い得物件が多数! そもそもカーセンサーでリーフの中古車を調べると1800台も流通してます。走行2万km以内に限って言えば、初代前期で60万円~、中期の24kWhで70万円、30kWhでも110万円~という相場展開。

初代日産リーフ
初代日産リーフ

今まで走行用バッテリーの残量フルセグ(使用可能な容量85%くらい以上残っていれば電池容量計が12セグメント点灯している)の優良中古車など珍しかった。走行4000kmの2017年式で88万円などという売り物も! なぜ外国人のバイヤーは減ったのか? 皆さん新型コロナ禍により自国へ帰ったからに他ならない。そして日本に入国出来なくなっています。

初代日産リーフ
初代日産リーフ

加えて日本から中古車を買っている新興国の多くが新型コロナ禍になっており、クルマを買う余裕無し。例えばミャンマーの場合、本来なら右ハンドルの中古車は輸入禁止。けれど実際は2019年の実績でタイ経由で日本の中古車が6万台(!)も流れ込んでます。さらに調べてみた。日本中古車輸出業協同組合によると、4月の中古車輸出台数は前年同月比6万1698台減(!)の5万9849台。

驚くべきことに半減している! 昨年4月は12万台中古車を輸出していたのが半分になったということ! 5月の数字は出ていないが、同じようなものだと考えていいだろう。参考までに書いておくと、日本国内の中古車市場は例年4月だと26万台程度。つまり38万台くらいの下取り車が生じ、3分の2は国内で販売され、3分の1が海外に輸出される。その輸出分が半分になった。

トヨタ ハイエース
トヨタ ハイエース

当然ながらリーフのように輸出比率が高かったモデルは国内に出回るため相場を引き下げることになる。同じくハイエースやランクル、アクア、プリウスといったモデルの相場も下がり始めた。この状況、中古車需要国の新型コロナ禍が収束するまで続くことだろう。逆に考えるとコンディションの良い人気者を安く買うチャンスと言って良い! 中古車を狙っているなら好機到来です!

(文:国沢光宏)