■992台のみ生産されるヘリテージデザイン初のモデル
以前お伝えしたように、新型ポルシェ911の第3のバリエーションである「タルガ」の受注予約が2020年6月2日から開始されています。
その日本で発表されたばかりの新型ポルシェ911タルガに、ヘリテージデザイン最初のモデルである「911タルガ4S ヘリテージデザインエディション」が加わります。
なんといっても見どころは、最新のフォルムに与えられたクラシカルなディテール。採用されたのは1950年代から1960年代初頭のデザイン要素だそう。
同限定車は、顧客のカスタマイズを手がける「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」の「リミテッドエディション」として解釈されているとのこと。生産台数は社内のコードネームと同じ992台限定です。
■「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」の価格は2616万円
外観の見どころはまず、ボディカラー。専用ボディカラー「チェリーメタリック」をはじめ、4色のボディカラー、ゴールドのロゴが1950年代スタイルを想起させるポイントになっています。
さらに、ボンネット、ステアリングホイール、ホイールセンターキャップ、キーに冠された1963年当時のポルシェクレストも特徴です。
この歴史的モチーフは、エンボスヘッドレストとキーポーチにもエンボス加工で施されています。標準装備される20/21インチ カレラエクスクルーシブデザインホイール、そしてクラシックなブラック塗装ブレーキキャリパーにより、主張を強めています。
一方の内装は2トーンレザーで仕上げが特色。組み合わせは2種類あり「ボルドーレッドレザーとアタカマベージュOLEAクラブレザー」もしくは「ブラックレザーとアタカマベージュOLEAクラブレザー」の組み合わせになります。
シートとドアトリムには、コーデュロイが配されていて、クラシカルなムードを演出しています。
また、グリーン照明のレブカウンターとストップウォッチも特徴です。マイクロファイバーファブリックによるパンチングルーフライナー、広い範囲に使われているエクスクルーシブマニュファクチャーレザートリムも同モデルの特色で、ダッシュボードトリムパネルの金属製エンブレムに、シリアルナンバーが刻印されています。
多彩なアイテムを展開するポルシェデザインは、コレクターズモデル購入者専用の「リミテッドエディション高級クロノグラフ」も発表されています。
ベースはもちろん8代目の新型911タルガで、最高出力331kW(450PS)の水平対向ツインターボエンジンが積まれ、8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)の最高速度は304km/hに達します。さらに、911タルガ(ローンチコントロール使用時)の0-100km/h加速タイムは3.6秒を記録。
「911タルガ4Sヘリテージデザインエディション」の価格は、2616万円と高嶺の花なのは間違いありませんが、世界限定992台ですので希少価値はさらに高まります。
ステアリング位置は左右共に設定されていて、トランスミッションはPDKとなっています。
(塚田勝弘)