トヨタ・シエンタが一部改良。ヘッドライトをLED化、2列シートに充実装備の新グレードを追加【新車】

■新設定された「FUNBASE G Cuero」は、合成皮革×スエード調シート表皮を用意

2018年9月のマイナーチェンジを機に、トヨタ・シエンタに追加された2列シート仕様。高い積載性に加え、車中泊といったアウトドアニーズにも対応するなど、フリード/フリード+との競争が激化したのは容易に想像できます。

また、日常使いが中心でも、サードシートに乗らないのであれば、2列シート車の方が使い勝手は良さそうです。

トヨタ シエンタ
「FUNBASE G Cuero」のハイブリッド仕様

そのシエンタが2020年6月2日に一部改良を受けました。2列シート車に新グレードの「FUNBASE G Cuero(ファンベース G クエロ)」が追加されたのがトピックス。

新設定された「FUNBASE G Cuero」は2列シート車の「FUNBASE G」に、3列シート仕様「G Cuero」と同様のLEDランプパッケージ、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ/静止物)、合成皮革×スエード調(ダブルステッチ付)表皮のシートが標準で用意されています。

●ハイブリッド全車にアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)をオプション設定

今回、「G」と「FUNBASE G」のヘッドランプをLED化。「Bi-Beam LED」と呼ばれる1灯式のハイ/ロー切り替え式LEDヘッドライトで、マニュアルレベリング機能、バルブ式クリアランスランプも搭載されています。

さらに、「X」「FUNBASE X」をのぞき、スマートエントリー&プッシュスタートシステムの機能にウェルカムパワースライドドア機能が追加されました。スライドドアに近づくだけで、自動的にドアがオープンする便利な機能で、荷物や子どもをだっこした状態なので両手が塞がっていても楽に乗降、あるいは荷物の出し入れが可能。

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写真は、新色の「アバンギャルドブロンズメタリック」

さらに、ハイブリッドの全車に停電などの非常時に電気製品を使えるようにできるアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)がオプションで用意され、非常時だけでなく車中泊などのアウトドアでも重宝しそう。

ボディカラーは、新色の「アバンギャルドブロンズメタリック」を含めたモノトーンが11色展開、「ブラックマイカ×ダークブルーマイカメタリック」を含む2トーンの6色展開となっています。
なお、メーカー完成特装車のウェルキャブでも、ベース車と同様の改良が施されています。

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「FUNBASE G Cuero」のインパネ

シエンタの価格帯は、180万9500円~258万円。2列シートの新グレード「FUNBASE G Cuero」は、1.5Lガソリンが217万3000円、1.5Lハイブリッドが253万9000円。

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「FUNBASE G Cuero」のシート

コンパクトなボディサイズでありながら、両側スライドドアなどによる使い勝手の高さが美点のシエンタ。

日常やアウトドアなどでの使い勝手を高める一部改良に加えて、安全性や質感向上が図られた新グレードの追加で、商品力が高まっています。
ホンダ・フリード/フリード+との販売競争はさらに激しくなりそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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