■売れ筋前後2カメラドライブレコーダーの最新モデル
ドライブレコーダー市場のシェアで1位、2位を争うJVCケンウッドから、前後2カメラ撮影対応の「DRV-MR450」が発表されました。2020年6月下旬から発売されます。
価格はオープンで、市場想定価格は2万5000円(税抜き)前後。以前お伝えしたように、ドライブレコーダー市場の平均価格は約1万9000円(税抜き)で、高価格帯のモデルが売れ筋になっていて、前後録画タイプが人気を集めています。
ケンウッドの「DRV-MR450」も前後2カメラ撮影対応型で、メインユニット(フロントカメラ)は、水平122°、垂直63°、対角150°の広視野角レンズが使われていて、より広い範囲の録画に対応。ルームミラー裏への設置が考慮されたコンパクト設計で、前方視界を妨げないようになっています。
前後カメラ共にF1.8の明るいレンズが採用されていて、夜間やトンネルなどの暗いシーンの撮影に強いのはもちろん、条件を問わず画質を向上。フルハイビジョン録画にも対応していて、ナンバープレートや標識などの映像を細部まで高精細に録画可能です。
●リヤウインドウがスモークガラスでも撮影できる機能を搭載
さらに、リヤカメラには「スモーク シースルー機能」が用意されていて、リヤウインドウ(リヤガラス)がスモークガラスでも明るい映像で記録ができます。
さらに、同社独自の記録システムが搭載された「SDカードメンテナンスフリー機能」が用意されたことで、SDカードのフォーマットが必要なくなり(録画設定の変更やSDカードの状態によってはフォーマットが必要)、使い勝手が向上しています。高画質・高精細録画を実現すると共に、万一の際の録画エラーを防ぎます。
加えて逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑えて、安定した録画が可能になる「HDR(ハイダイナミックレンジ)」機能も用意されています。
また、別売の車載電源ケーブル「CA-DR350」を使えば、最長で24時間の駐車監視録画に対応しています。駐車中の衝撃や、動体(人やクルマなどの)の検知にも対応し、検知前の5秒間と検知後の15秒間の計20秒間の録画ができます。
駐車監視録画が終了する前に、さらに衝撃または動体を検知した場合、録画時間が最大1分間延長されるため安心。車上荒らしやいたずらなどの対策も考えている人には、別売の電源ケーブルも検討したいところです。
録画は4つの機能が用意されています。常時録画、手動録画、突然の衝撃を検知すると録画を開始するイベント録画、駐車監視録画で、状況に応じた録画が可能。
運転支援機能も搭載されています。前方衝突警告、車線逸脱警告、発進遅れ警告、休憩を促すリフレッシュ通知、エコドライブ表示機能によりドライバーをサポートします。
そのほか、高感度GPSや測位衛星受信回路の搭載により自車位置が記録され、Windows/Macで詳細なドライブ情報を確認できる専用ビューアーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHERⅡ」も擁されています。
(塚田勝弘)