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■初!F1速報30周年!!
新型コロナウイルスで自粛生活が続いていますが、いかがお過ごしですか? 私は5月に行く予定だったF1オランダGPがなくなり若干、いや、かなりヘコミ気味……
現在、自宅で絶賛引きこもり中なのですが、こんな時にピッタリなのが読書! わたくしF1女子のオススメは、5月9日に発売された「F1速報の30年」です。
実はF1速報、今年の6月で創刊30周年を迎えます。それを記念して発売されたのが「F1速報の30年」。全130ページにわたるこのメモリアルブックには、本誌が誕生した1990年から現在までのF1の歴史、進化、そして中々知ることがなかった創刊秘話などがたっぷり詰め込まれていました。
■F1速報創刊インサイド・ストーリー
様々な情報があふれている現代。F1の歴史も本やTV、インターネットを通じてたくさん知ることができますよね。でも気付いたんです。愛読書であるF1速報がどのように誕生したのか、意外と知らない!
「F1速報創刊インサイド・ストーリー」には誕生秘話や当時の苦労話など、ノン・フィクションなのだけれどまるでフィクションにも感じられる驚きエピソードが綴られていました。
一番衝撃的だったのが、フィルム便のお話。ありがたいことに私も2016年から連載ページを持たせてもらいましたが、現地観戦記事を作成するときは、その日に撮った写真のデータを編集部にメールで送り、すぐにレイアウトを組んでもらうという流れでした。
しかし創刊当時は「データですぐに送信」とはいかなかったようで、なんと撮影済みのフィルムは全て手持ちで運んでいたのだそうです!
「フィルム便は土曜日に現地を発ち、日曜日に日本に着くことが絶対条件で、すべてが時間との戦いだった。時間は金で買うしかない場合もあって、サーキットから空港にヘリコプターを使ったこともある。予定していたヘリコプターが飛べなかったり、乗り遅れたことも何度かあった」
現在のF1速報は表彰式の写真が表紙を飾ることが多いですが、上記の通り土曜日に現地を発たないと間に合わなかったため、初期の表紙には表彰台がないのだそうです。
さらにフランスGPが新設のマニ・クールに会場を移した時は、トラックドライバーがトラックを道路上に止めて交通妨害をするストライキが行われる事態があったそうで、それを回避するためサーキットからパリまでクルマで2時間以上かかる道中を、レンタルしたバイクで運んだこともあったというからびっくり!
他にも様々なトラブルがたくさん起きたとのこと(詳しくは本誌をチェック!)なのですが、すべてを乗り越え予定通りに本が出せなかったことは1度もなかったというのだから脱帽です。
想像を絶するような編集部の努力があったからこそF1ファンから長年愛され、今やなくてはならない存在になったのですね。
■顔面偏差値鑑定団
ドライバー好きとして見逃せなかったのが「顔面偏差値鑑定団」。編集部の独断と多少の贔屓目(!?)で選ばれたイケメンドライバー達が、S〜Cの全5ランクに分かれて評価されていますよ。
「私の永遠のヒーロー、ジェンソン・バトンはもちろん最上級のSランクだよね〜」なんて自信満々に見たら、なんと上から3番目のAランク、なぜだ……
A+には、キミ・ライコネンとシャルル・ルクレールがランクイン。そしてSランクは、ジュール・ビアンキ! なんでも直視できないほどの超美形で、取材で「別に……」とそっけない受け答えをされても顔の圧に押されて気にならず、むしろ幸福感の方が勝ってしまうほどだったそうです。
そういえばオーストラリアGPの帰り、空港で彼に遭遇したことがありましたが、確かにキラキラオーラ全開のイケメンだったなぁ。
皆さんの推しドライバーはどのランクに入っているでしょうか? 思わずくすっと笑ってしまう、ドライバーへのコメントも要注目ですよ!
この他にも歴代F1ドライバーのエピソード、日本人F1ドライバー系譜、津川哲夫さん、川井一仁さん、浜島裕英さんによるスペシャル対談、マシンの歴史、F1速報4代目編集長コラムなどなど、時間のある今だからこそじっくり読みたい、永久保存版間違いなしの1冊でした。
さらに! スペインGP速報発売日から歴代レースから名勝負をピックアップした「F1速報CLASSICS」として刊行が再開されています。F1速報を読みながら、レース開幕を待ちましょう!!
(yuri)
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