■美しさに磨きが掛けられた高精細ナビ
JVCケンウッドの「彩速ナビゲーション」は、高画質HDによる美しい描画、超速レベルの地図スクロール、いち早くハイレゾ再生に対応するなど、三拍子揃ったAVナビゲーションです。
2020年の夏モデル(「TYPE M」シリーズ)は、ケンウッド初となるフローティング機構の大画面9V型HDパネルの採用がトピックス。9V型は2タイプで、定番の7V型は2モデルが用意されています。
目玉の大画面9V型で、フローティングモデルの「MDV-M907HDF」は、従来の7インチDINスペースへの取り付けが可能となり、新車だけでなく、既存のクルマを含めて230車種以上に対応しています。
●スマートな大画面とフラットな静電式タッチキーで操作性を両立
フローティング式で気になるのは振動面。同社独自の機構により、走行時の振動によるディスプレイの不快なブレを大幅に低減しているそうです。また、見た目のスマートさと操作性の両立も課題といえます。
フローティングモデルの「MDV-M907HDF」は、モニターパネルの前面右側に、操作しやすい大型かつフラットな静電タッチキーが配置されています。
フルフラットでスマートなフローティングスタイルを実現すると共に、使う地図の表示やAVソースの切り替え、ボリューム調整などが分かりやすく直感的に操作ができるのも特徴としています。フローティングモデルは、9インチ開口部を備えるトヨタ車にフラットに装着が可能で、RAV4、ヴォクシー/ノア/エスクァイア、プリウス、C-HR、ハリアーなどに対応。
動画再生もさらに充実しています。フローティング式の「MDV-M907HDF」、インダッシュ設置式の「MDV-M907HDL」は、HDMIの入力に対応し、スマホやデジタルカメラ、ビデオカメラなどと、別売のHDMIケーブル「KNA-20HC」を使って接続することで、ナビ画面で高画質なハイビジョン映像再生が可能になります。
彩速ナビゲーションの特徴である「美しさ」にも磨きが掛けられています。
ハイエンドシリーズである「TYPE Z」に搭載されているLEDよりも約1.3倍の明るさを誇る高輝度カスタムLEDバックライトが採用されています。豊かな色彩とリアルな精細感があり、見やすくて快適な操作にも寄与するとしています。
4モデル共通の性能向上策として、大画面9V型の高精細HDパネル(1280×720)をはじめ、「MDV-Z905W/Z905」よりも約1.3倍の広視野角を実現。さらに、高精細HDパネルの搭載に合わせて、地図描画が見直されていて、にじみのない高精細で見やすい地図描画を可能にしています。
さらに、リヤモニターでもハイビジョン画質で楽しめるHDMI出力に対応するなど、後席のエンタメ性能もアップデートされています。リヤモニターを別売のHDMIケーブル「KNA-19HC」で接続することにより、スマホの動画や地デジの再生が可能。
また、こちらも別売になるナビ連携型ドライブレコーダー「DRV-MN940」をHD-TVI接続することで、録画映像やライブ映像を後部座席でも鮮明に確認することができます。後方からのあおり運転などの監視にも使えます。
そのほか、スマホ連携やハイレゾ音源への対応なども万全で、大画面化された最新ナビは多彩な機能も特徴になっています。
フローティングモデルの「MDV-M907HDF」、インダッシュタイプの「MDV-M907HDL」「MDV-M807HDW(200mmワイドモデル)」「MDV-M807HD(180mmモデル)」の計4モデルで、価格はオープン。
発売時期は「MDV-M907HDF」は7月上旬、それ以外は5月下旬です。
(塚田勝弘)