■かつてのF1マシンからインスピレーションを得た4色を設定
中国・ジーリーの傘下であるスポーツカーブランドのロータス。同ブランドを代表するモデルの1台であるエリーゼに「クラシック・ヘリテージ・エディション」が英国で100台限定で発表されました。
ロータスを象徴するレーシングカーの伝統的なデザインがインスピレーションを与えたという「クラシック・ヘリテージ・エディション」は、ボディカラーの組み合わせが特徴になっています。
ボディカラーは計4色。「ブラック×ゴールド」「レッド×ホワイト×ゴールド」「ブルー×レッド×シルバー」「ブルー×ホワイト」です。F1などでよく知られている「ブラック×ゴールド」は、エマーソン・フィッティパルディが1972年のF1シーズンで5勝を挙げた「ロータス・タイプ72D」のカラーリングがイメージされています。
●シリアルナンバーの「ビルドプレート」をダッシュボードに配置
「レッド×ホワイト×ゴールド」のカラーリングは、1968年にグラハム・ヒルが駆った「ロータス・タイプ49B」を彷彿とさせるカラーをまとっています。
「ブルー×レッド×シルバー」のカラーリングは、ナイジェル・マンセル、エリオ・デ・アンジェリス、マリオ・アンドレッティが駆った1980年の「ロータス・タイプ81」に影響を受けたそう。
「ブルー×ホワイト」で仕上げられた4台目の新型エリーゼは、1960年の「ロータス・タイプ18」のデザインがヒント。60年前のモナコGPでは、故スターリング・モス卿により、ロータス初のF1ポールポジションを獲得し、勝利を収めています。
上記4モデルには、限定生産であることを示す専用のシリアルナンバー「ビルドプレート」がダッシュボードに取り付けられています。生産台数は100台で、各バリエーションの最終的な台数は、顧客の要望に応じて決定されるそう。
従来オプションだった多くの装備が標準化されています。4スピーカー付きDABデジタルラジオ、エアコン、クルーズコントロール、超軽量鍛造アロイホイール(レーシングカラーリング仕上げ)、2ピースディスクブレーキ、ブラックカーペット(フロアマット付)などが標準装備されています。
内装では「インテリアカラーパック」を標準装備。アッパードアトリムとセンターシートのインサートはエクステリアに合わせて仕上げられていて、ドア、シフトレバーまわり、ダッシュボードのディテールはカラーを選ぶことができます。
唯一異なるのは、「ブルー×ホワイト」の仕様で、シートのセンターにはレッドのアルカンターラが採用されています。
さらにオプションでは、ファイバーグラス製ハードトップルーフ、軽量リチウムイオンバッテリー、チタン製軽量エキゾーストなどのオプションが設定されています。
4モデルの価格は、46,250ユーロとアナウンスされています。なお、同限定車の日本導入の有無など、詳細は明らかにされていません。非常に目を惹く内・外装のコーディネイトなので、日本に上陸すればファン垂涎の的になりそうです。
(塚田勝弘)