■日本との関わりが深いアルカンターラ社とBMW イタリアがコラボ
メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアル「Alcantara」を提供するアルカンターラ社は、BMWイタリアとのコラボレーションによる50台限定の「BMW X5 Timeless Edition」を発表しました。
ヘッドレストには「Powered by Alcantara」とロゴの型押しが施されていて、その下にはラベルによって 「Timeless Edition 1/50」 として各モデルにナンバリングも施されています。
イタリアのアルカンターラ社は、Webサイトによると日本の東レとイタリアのENI社の合弁により1972年に設立されています。なお、東レの日本人研究者である岡本三宣氏が開発した超極細繊維生産技術をベースに、製造法の特許権を取得しています。
さて、2000年に登場したBMW X5。今回の限定車は、X5の発売から20年周年を記念したモデル。BMWイタリア社とのコラボレーションによって生産が可能となったBMW X5には、エアサスペンション、Mスポーツ ディファレンシャル、インテグラルアクティブステアリングなどが備わるほか、4つの運転モード(xSand、xRocks、xGravel、xSnow)も搭載されています。
前後席には、アルカンターラの無地の黒シートが配されていて、シートの中央には別注となるグレイのパーフォレイテッドデザインのアルカンターラが垂直に施されています。さらに、同じ素材がヘッドライナーや中央のアームレストとドアパネルにも用意され、ベース車からさらに質感向上が図られています。
シートステッチは、ボディサイズと同色化されるなど、カラーコーディネイトへのこだわりも表現されています。いかにもイタリアらしいセクシーな雰囲気が漂うアルカンターラと、ドイツ製SUVのコラボは、残念ながら日本での発売はないでしょうが、こうした仕様が出ればニッチながらも人気が出そうです。
(塚田勝弘)