■迫力のある米国仕様のセダン用フロントマスクがベース?
トヨタのモータースポーツ部門「GAZOO Racing」(GRブランド)が手掛けるモデルは、そのチューニング度により「GRMN」「GR」「GRスポーツ」と、3階層に分けられています。
ベーシックの「GRスポーツ」には専用の外観が与えられ、ボディやシャシーを強化。気軽にスポーツドライブを楽しめる仕様になっています。「GR」はミッションなどパワートレーンまで手が加えられた量販スポーツ仕様、「GRMN」ではさらにエンジンも強化されています。
圧倒的性能を誇る「GRMN」は高価かつ販売台数も限定されますが、「GR」や「GRスポーツ」については3階層の中でも手に届きやすい設定となっており、トヨタが注力するところでもあります。
欧州トヨタは昨年、ヤリス「GRスポーツ」に続き、専用の18インチホイールなどを装備するカローラ「GR スポーツ」を発表。パワートレーンは1.8L/2.0Lの直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッド仕様となっています。
各種情報によると、トヨタは国内向けにも本年6月にカローラ「GRスポーツ」の投入を予定しているようで、さらに「GRカローラ」についても既にオーストラリア特許庁に対して商標申請を行っていることから、市販化に向けた開発が進んでいるようです。
「GRカローラ」に搭載されるパワーユニットは「GRヤリス」と同様の1.6L直列3気筒直噴ターボエンジンのようで、TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、吸排気系の最適化により、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力(272ps/37.7kgm)を発生。
6速M/Tとの組み合わせにより圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げられ、カローラの高いシャシー性能に「GRヤリス」のパワートレーンを搭載したハイパフォーマンス4WDモデルとなるようです。
気になる高性能ハッチバック「GRカローラ」のフロントマスクは、カローラ「GR スポーツ」との差別化を図るべく、より迫力のある米国仕様のセダン用フロントマスク(上図)がベースになるとみられ、発表時期については昨今の情勢から変動が予想されますが、今秋(10月)とされる同車の登場に期待が高まります。
(Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)
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