■新型コロナウイルスでル・マン24時間レースが・・・
新型コロナウイルスで先が見えない不安な日々が続く中、国内外の様々なモータースポーツが開催できない状況となっています。
その影響は世界三大レースのひとつ、ル・マン24時間レースにまで及びました。
ル・マン24時間レースは1923年に初開催された伝統的なレースで、2018年にTOYOTA GAZOO Racingが悲願の総合優勝を果たしたことは記憶に新しいですよね。
6月13日~14日にフランス、サルト・サーキットで88回目が行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で9月19日~20日に延期。これまでにフランス自動車工業界ストライキの影響(1936年)と第二次世界大戦と戦後の混乱(1940年~1948年)で中止ということはありましたが、今回の延期はル・マン24時間レースの長い歴史に深く刻まれる出来事になったのではないでしょうか。6月という明るい時間が一番長い時期の24時間で開催されてきたのに対し、9月は昼と夜が同じくらいの季節。戦い方もドライバーへの負荷も変わってくるのではないでしょうか?
幸運なことに2016年に現地観戦することができたのですが、あの伝統的な独特の雰囲気、24時間経過した時の感動はこれまで様々なレースを見てきた私にとって経験したことのない出来事ばかりで、今でも1シーン、1シーン脳裏に焼き付いています。
ル・マン24時間レースは、WEC(世界耐久選手権)の1戦です。全8戦で行われ、2019-2020シーズンは昨年の8月に開幕。10月には富士スピードウェイで第2戦が開催され、ル・マン24時間レースで最終戦を迎えるはずでした。
しかし、新型コロナウイルスにより2019-2020シーズンのカレンダーが大幅に変更。3月の第6戦セブリングは中止、4月の第7戦スパ・フランコルシャンは8月に延期となりました。そして最終戦は9月開催予定のル・マン24時間レースではなく、昨年すでに開催されたバーレーンで11月に行われることに。参戦チームの平等な条件を保証するため、予定通り8戦のシーズンとなったのだそうです。
気になったのが「2020-2021シーズンは、2021年3月まで開催されない」という発表。ということは、今年は日本でWECを見ることができないの(涙)!?
仕方ないとはいえ、やはり年に1度のお楽しみがなくなるのは寂しいですね・・・。
ル・マン24時間レースの中止は免れたものの、果たして9月までに新型コロナウイルスが落ち着いているのか誰も想像ができません。この素晴らしい伝統だけは絶やさないでほしい! 一日でも早い収束を祈ります。
(yuri)