■トルクフルな走りが可能な2.0Lディーゼルターボは、150PS/350Nm・16.7km/L(WLTC)
新型になり、FRからFF化されたBMW 1シリーズに、クリーンディーゼルエンジン車が加わりました。
「BMW 118d」に搭載されるのは、BMW X2 xDrive18dに初めて採用された新開発の2.0L直列4気筒ディーゼルターボ。
スペックは、最高出力150PS(110kW)/4,000rpm・最大トルク350Nm/1,750rpm-2,500rpmで、ディーゼルエンジン車らしい力強い中・低速域の加速フィールが期待できます。同時に、先代モデル比でCO2排出量が約5%削減され、燃料消費率16.7km/L(WLTC)を達成しています。
BMW 1シリーズ初となる、2ステージ・ターボが搭載されていて、エンジン起動直後の低回転域でも効率良くターボを活かすことが可能になっています。ピストンとシリンダーの形状は、ディーゼルエンジンならではのノイズを軽減するため、エンジン作動時のシリンダーの歪みを計算したピストン側が少し膨らんだ形状とすることで、シリンダー内の摩擦を大きく減らせたそう。
燃料を燃焼室内に供給するインジェクションシステムには、ニードル・センサー(NSC)が備わったソレノイドバルブ・インジェクターが採用され、より正確なタイミングで必要量を噴射することが可能。さらに、最大燃料噴射圧力が従来比約200bar増加した2200barまで高めたことで、燃料をより細かく微粒化。燃焼効率を高めて排気ガス残量物を減らし、よりクリーンな燃焼が可能になっています。
高品質尿素水(AdBlue)を活用し、排気ガスを無害な窒素と水に分解するSCRシステムも最新型が搭載され、環境性能を向上。
エクステリアは、スタイリッシュかつスポーティに一新された新型BMW 1シリーズをベースに、パワフルなディーゼルエンジンを象徴するべく、径90mmのエキゾーストテールパイプが左右に装備されています。
運転支援機能では、レーンチェンジウォーニング、後部衝突警告機能、クロストラフィックウォーニング(リヤ)、スピードリミット情報表示機能が追加された「ドライビングアシスト」を標準装備。
さらに、3シリーズなどと同様に直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際にステアリング操作を自動で行う「リバースアシスト」を備えた「パーキングアシスト」も標準装備されています。オプションの「ナビゲーションパッケージ」を選択すれば、会話のみで車両の操作や、情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」が装備され、機能性と操作性を大幅に向上しています。
ほかにも、AI技術を活用することで音声で車両の操作、情報へのアクセスが可能になる「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマを取り巻く情報をITネットワークでつなぐことで、多様な情報を提供するテレマティクスサービス「BMWコネクテッドドライブ」も用意されています。
燃費効率が高いクリーンディーゼルエンジンを搭載した同モデルに、通常モデルより一部装備内容を変更し、さらに価格も抑えることで多様なメリットをもたらす「Edition Joy+」がラインアップされています。
価格は「BMW 118d Play Edition Joy+」が3,850,000円、「BMW 118d M Sport Edition Joy+」が4,230,000円、「BMW 118d Play」が4,130,000円、「BMW 118d M Sport」が4,510,000円となっています。
(塚田勝弘)