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■国産旧車を中心に多数の名車たちが羽生に勢ぞろい!
●昭和平成のクラシックカーフェスティバルinキャッセ羽生
新型コロナウイルスが猛威をふるい、3月に入ってから各地でイベントや行事が中止に追い込まれています。特に屋内での催しは感染する危険性が高いため、コンサートなども取りやめる傾向が強くなっています。それは旧車イベントも同じことで、今月に開催が予定されていたものの大半が中止になってしまいました。
ところが、元気に開催しているイベントもあります。それがこの「昭和平成のクラシックカーフェスティバルinキャッセ羽生」です。今回で3回目の開催となるイベントで、新年早々の1月18日に佐野駅前で開催されたイベントと同じ主催者によるものです。
佐野の時に年間26ものイベントを開催すると豪語した主催者ですから、今回の開催は悲願でもあったのでしょう。会場となったキャッセ羽生は埼玉県羽生市にある農林公園で、子供たちが集まるイベントは中止にしています。ですが、「昭和平成のクラシックカーフェスティバル」には前向きな姿勢でGoサインを出したそうです。
今回のイベントでは、公園の敷地内へ乗り入れて、参加車両を展示する方式が採用されています。舗装路面と違い、自然を感じられるロケーションが古いクルマとマッチしています。
展示された車両は主催クラブの特色を反映して、国産車たちが多くなっています。メーカーごとに偏ることなく、様々な車種が集まることも特徴でしょう。
まず入り口付近にはシザードアに改造されたダイハツ・コペンがズラリと並んで出迎えてくれます。
その隣にはガルウイングドアのマツダAZ-1やスズキ・キャラが並んでいますので、わかりやすいこと、このうえありません。
会場となったキャッセ羽生には色とりどりの花が咲く小高い丘を中心に、レストランは産直野菜を販売する建物があります。クルマを見るだけでなく、子供連れでも楽しめる環境です。
朝の9時半になると主催者による開会式が行われます。コロナウイルスを吹き飛ばすほど元気の良い主催クラブ代表の吉崎勝さんが挨拶すれば、参加者たちからもヤンヤの歓声が飛びます。
吉崎さんに続いてキャッセ羽生の代表からも開会の挨拶が行われました。
会場には車両展示だけでなく、物販コーナーも出展されています。
ここでのお目当ては旧車関連グッズのほか、当時のカタログや書籍などを見つけることもできます。
では展示車を見ていきましょう。
●比較的新しめのクルマが多かったトヨタ車をチェック!
まずはトヨタからです。今回トヨタ車は80年代など年式の新しいクルマが多かったようです。
こちらは初代カローラです。純正の12インチだとサイズが選べないからでしょうか、14インチのアルミホイールに変更されています。
続くカローラは1983年に発売された5代目です。この代から駆動方式がFFになったため、後輪駆動のAE86レビン・トレノは別扱いになったものです。
近年人気が急上昇しているKPスターレットです。700kg台の軽量ボディと後輪駆動の組み合わせはスポーティそのものです。
後輪駆動最後の世代となった3代目カリーナです。4ドアセダンにフェンダーミラーというところに時代を感じます。当時からのナンバーに注目です。
1990年発売ですから平成のモデルになる4代目コルサです。ある意味、現存していることが奇跡なくらい珍しいです。
高級パーソナルクーペの代表だった2代目ソアラです。こちらは2リッター最強のGTツインターボでBBSホイールがよく似合ってます。
(文と写真:増田満)