■傑作サスペンション「ハイドロ」を思わせる乗り心地
シトロエン C5 エアクロス シャイン(431万9000円)に試乗しました。
全長は4500mm、全幅は1850mm。全高は1710mmあります。
エクステリアでは角を大きめのアールでならしたスクエアな造形が目立ちます。
インテリアにおいてもそれは同様で、基本はスクエアなデザインをしながらも角を丸めるというデザインが反復されています。
世の中にあふれているSUVですが大変個性的な仕上がりになっています。
4気筒の2Lディーゼルターボエンジンは177psの最高出力と40.8kgmの最大トルクを持っています。
このディーゼルエンジン、ごくごく低速域では特有の乾いたサウンドはします。が、クルーズ走行に入ってしまうとエンジンの音は静かになり、ほとんど聞こえてきません。
また、それでいて流れの早いバイパスなどを走っていてもタイヤからのロードノイズや、大きな車体ゆえに本来は生じるはずの風切り音なども大変低く抑えられていて、とにかく車内が静かなのが特徴です。
また乗り心地に関してもかなりの個性があります。
とにかくしっとりやわらか、そしてフラットライドなんです。
これは初期の入力はしっとりと、そして中期以降はがっちりと踏ん張ることのできるような特性を目指して採用された『セカンダリーダンパー』入りのショックアブソーバーの効果が大きいです。
というわけでシトロエンC5エアクロスは大変静か、かつトルクフルなディーゼルターボエンジンと、静かな湖面を突き進むボートのような気持ちのいい乗り心地を与えてくれるサスペンションによって、長距離旅行にばっちり向いてそうな仕上がりになっているんでした。
かつてのハイドロシトロエンを思わせる良い乗り心地です。
(写真・動画・文/ウナ丼)