●かつてはヤナセが輸入して販売していたこともあるドイツのブランド
2021年後半にドイツの自動車メーカーであるオペルが、日本再導入(3度目)されることが発表されました。コンパクトカーやSUVなど3モデルが上陸するとのことですが、現在絶版車となっているオペルの中古車はどんなモデルが流通しているのかを調べてみました。
大手中古車検索サイトで探してみると、オペルの中古車はヤナセが輸入を開始した1993年から日本ゼネラルモータースが販売を中止した2006年までのモデルで16台流通していました。
中古車の流通台数が6台と最も多いのが、2003年に日本に導入されたロードスターと呼ばれる2シーターのオープンカーです。日本には100台限定で輸入された本格スポーツカーにもかかわらず、現在でも6台の中古車が流通していて、価格帯は約235万〜約288万円となっています。
続いて多いのが4台のアストラカブリオです。主力車種であるコンパクトカー・アストラの派生モデルで、2002年〜2005年まで販売されたモデルが3台となっています。ベルトーネとの共同開発された電動開閉式のソフトトップの開閉時間は約30秒でした。現在の価格帯は約29.8万〜約45万円で手に入ります。
アストラワゴンと同様に中古車の流通台数が2台なのが、ヴィータです。2021年に導入されるコルサのルーツですが、日本ではトヨタに同名のクルマがあったのでヴィータとなっています。ヴィータは2世代販売されましたが、現在中古車として流通しているのは、1995年〜2001年まで販売された初代モデル。この初代モデルは当時ドラマで人気女優の愛車として登場し中古車相場が上昇したというエピソードが残っています。中古車の価格帯は約35万円〜となっています。
そのほかでは、アストラやオメガワゴンはわずかに1台中古車が流通しています。その1台しかない車種の中で取り上げたいのが、カリブラです。
カリブラはミドルサイズセダンのベクトラをベースとした2ドアクーペです。流麗なスタイリングは高い空力性能を実現し、2L直4ターボ+4WDのハイパワーモデルは6速MTのみという硬派なモデルでした。現は在2L自然吸気エンジン車しか流通していませんが、そのレア度から中古車の価格帯は約298万円とプレミアム価格となっています。
(萩原文博)