■シェイクダウンでもギャラリーがいっぱい!
●ヤリスWRCで参戦の勝田貴元選手、日の丸を背に頑張れ~!
スウェーデンからこんにちは! カメラマンの高橋です。
ただいま2020年2月13日。WRC第2戦スウェーデンラリーが始まりました。今日はシェイクダウンと言って競技の最終結果には反映しない走行の日です。つまるところセッティングを確認したり、煮詰めたり、そんな走行を行うテスト日。
が、実際に行ってみるとステージにはすでに沢山のファンが詰め掛けていますし、タイムも順位もちゃんと発表されてしまう走行なのでユル~イ感じは皆無。WRカーの迫力ある走行がしっかり楽しめてしまいます。
午前中の走行はスウェーデンのウインターラリーなのに、雪のないグラベルステージ。が、あらかじめ指定されていたスパイクタイヤを使う選手にとっては、結構過酷な状況…ではありましたが、そこは世界のトップドライバー。異次元の走りをしっかり披露してくれました。
トップドライバーのシェイクダウンを一通り堪能した後は、明日からのステージの下見に向かいます。
と言っても、実は今回ボクは全行程、助手席の住人。車窓から見る美しい北欧の風景を堪能しながら雪を求めて北のステージに向かいます。途中、国境を超えノルウェーに入りますが、別の国に入ったことは1枚の看板で知るくらい。あとは、わずかに変わった路面くらい。
ノルウェーはEU非加盟ですが、特に入国審査があるわけでもないので入国した感じは皆無。ボクにとって初めてのノルウエーでしたが、あれ行ったっけ?とそのうち忘れてしまいそうな体験でした。
ノルウェーではわずかに雪が残っていました。一面の銀世界…というわけでもありませんが、とにかく朗報。実際歩いて見ると路面はもう凍っていてツルツル。あの爆速WRカーがこんなところでタイムアタックするのか?と感心するより先に、明日転ばないようにしなきゃ…と思ったのが正直なところ。
さて、雪も確認したところで一気に南下し、再びスウェーデンの都市カールスタッドへ向かいます。夜はここの競馬場を使い、本日2度目のシェイクダウンが行われます。こちらはテスト走行というよりどちらかというとファンサービス的なイベントです。走行前にズラッと並べられたラリーカーの風景は圧巻。
個人的には頻繁に見かけるGAZOO RACINGのフラッグが印象的。こうやってヨーロッパをはじめ各国でラリーに参戦しつづけることで多くの人に知ってもらい、そして愛してもらうのだろうな、と見るたび思います。だからこそ一度始めたら簡単に止めてはいけないんだろうな、なんて思ったりもします。
スウェーデンラリーは今年2020年で50周年。この競技がどこかこの地に馴染んでいるのは継続する力があればこそ、なのかもしれません。
ちなみに今日のシェイクダウン。午前中のトップタイムは期待の19歳、カッレ・ロバンペラ選手。夜のシェイクダウンはヤリ-マティ・ラトバラ選手。どちらもマシンはトヨタ ヤリスWRC。
明日は念願の雪のステージではどのマシンが、どの選手がトップを奪うのでしょう。今から楽しみです。
(レポート&画像:高橋 学)