■1000psのEVトラックになってハマー(HUMMER)が復活!
あのハマーが今度は電気自動車として、ゼネラルモーターズのトラック・ブランドである「GMC」から復活することが発表されました。
現在公開されているティザー写真を見ると、ハマーの特徴だった縦格子をイメージしたグリルが与えられているのが分かります。
ハマーといえばアメリカ軍の軍用車両をベースにした「H1」、シボレーの大型SUVであるタホをベースにした「H2」、そして同じくシボレーの中型SUVであるコロラドをベースにした「H3」の3車種をラインナップしていました。H2とH3は日本でも三井物産オートモーティブが輸入販売していたこともあり、日本の路上でもたまに見かけたものでした。
ハマーは2010年にブランドが消滅してしまいましたが、それから10年。まさかEVトラックとなって復活するとは、誰が想像していただでしょうか。
●そのパフォーマンスはポルシェの最新EVスポーツすら上回る!
ハマーEVは、GMCにとって初めてのフルEVトラックとなります。GMCの技術とデザインのショーケース的な役割も与えられており、そのパフォーマンスはド級のもの。最高出力は1000馬力、そして最大トルクは15000(=11,500lb.-ft)Nm以上を謳っています。ポルシェのEVスポーツカー、タイカン・ターボSですら最高出力761ps&最大トルク1050Nmなのですから、それと比べるとハマーEVの化け物ぶりが際立ちます。
そして、0-60マイル(約96キロ)加速は3秒!とのこと。もはやGMCがこのハマーEVを「Quiet Revolution(静かな革命)」と呼ぶのも、あながち大げさなことではなりません。
2月3日(日本時間)に行われるアメリカ最大のスポーツイベント「スーパーボウル」のTV中継では、ハマー復活を告げる30秒のCMが放送されます。そしてハマーEVの詳細は、5月20日に製造工場のあるミシガンで発表されるとのことです。
日本でもファンが多かったハマー。その全貌が明らかになる日を楽しみに待ちましょう。
(長野達郎)