意外!? CX-8ってオフ、けっこういける。新機構『オフロード トラクション アシスト』をチェック

●実は隠れた実力派!? CX-8はコブのあるオフロードも難なくクリア

CX-8のオフロード性能
最低地上高が200mmあるので底を擦りにくいです

マツダのCX-8といえばそのカッコいいスタイリングから都市型SUVの印象が強いモデルです。しかし実際には独自開発の4WD機構であるi-ACTIV AWDの悪路走破能力は高いものがあります。

そのCX-8の4WDモデルに今回、マイナーチェンジと同時に『オフロード トラクション アシスト』という機構が採用されました。これは1輪が空転してしまうような激しい悪路においても走破性能をキープするものです。

今回、クローズドのモーグルコースと呼ばれるテストでその性能を試しました。

不規則なコブが並ぶモーグルコースにCX-8で進入します。最低地上高が200mmあることからボディ下面を擦ることもなく、コースに入ることができました。

しかし途中、不規則に並んだコブによってフロント右タイヤのみが空転する局面に入ります。

こうした場合、従来のCX-8ではトラクションが逃げてしまい脱出が難しくなります。ここでステアリングコラム右下に備えられたオフロード トラクション アシストのスイッチを押します。

CX-8のオフロード性能
オフロード トラクション アシストのスイッチはステアリング右にあります

するとメーター内に作動を示すインジケーターが点灯し準備は完了です。

CX-8のオフロード性能
メーターにインジケーターが点灯します

この機構では空転したタイヤにはブレーキをかけ、残りの接地しているタイヤにトラクションを優先的に配分することで悪路を脱出しやすくするのです。

CX-8のオフロード性能
右前輪が空転してしまいました

では実際にその成功を体感してみましょう。アクセルをゆっくりと踏んで行きます。

CX-8のオフロード性能
このようにタイヤが浮いても進行できます

すると先ほどは空転していた右フロントタイヤが止まり、残りの3輪によってゆっくりとコブを越えて行きます。

こうして難なく脱出することができました。

CX-8のオフロード性能
操作はいたってイージー。ふだん通りで構いません

ちなみにこのオフロード トラクション アシストはCX-8のAWD全車に採用されています。

また最新のマイナーチェンジによって、CX-8では搭載エンジン型式を問わず、全車がこの4輪駆動モデルを選択することが可能になりました。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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