■「すべての人に、生活の可能性が拡がる喜びを提供する」という狙いを込めたウエルカムプラザのリニューアル
ホンダ自身は本社ビルとは呼んでいませんが、多くの人がホンダ本社と認識しているホンダ青山ビル(東京都港区南青山2-1-1)。一階はウエルカムプラザ青山として誰もが入れて、ホンダの製品に触れることができるパブリックスペースとして知られています。
そのウエルカムプラザが全面リニューアルを敢行、2020年1月18日よりオープンしました。
リニューアルの見どころはたくさんありますが、まず注目はオシャレな「MILES Honda Cafe(マイルズホンダカフェ)」がオープンしたこと。従来も喫茶コーナーはありましたが、オリジナルローストコーヒーを、カナダ産ヒバの大樽で貯水した「宗一郎の水」で淹れるというこだわりのカフェに生まれ変わっています。都会のオアシス的なカフェとしてクルマ好きでなくとも見逃せないところではないでしょうか。
ウエルカムプラザ内にはホンダの最新モデルも展示されています(まずは新型フィットを展示)。新しいクルマを見ながらのどを潤したり、軽食でおなかを満たしたりできるというわけです。のどが渇くのは大人だけではありません。リニューアルしたホンダウエルカムプラザ青山には、南青山地区には貴重な授乳室も用意されています。乳児を連れてのお出かけにも助かるスペースとなっているのです。
ホンダファンにとっては、これまでも貴重なオリジナルグッズを買うことのできる場所としても知られていましたが、そのショップコーナーもリニューアルに合わせて充実。眺めているだけでワクワクするような展示になっているため、ついつい財布のひもが緩んでしまうかも。
ホンダでは金曜日の社員食堂メニューとして有名なカレーうどんは事業所ごとに異なる味に進化していることでも知られていますが、新しいショップでは「ホンダ社食のカレーうどんの素」全5種類が販売されています。また、ホンダオリジナルの狭山茶「TEAM Honda! 赤の緑茶」も購入できるということです。
こうしてホンダウエルカムプラザ青山をリニューアルした背景には、「すべての人に、生活の可能性が拡がる喜びを提供する」というホンダの2030年ビジョンを示すことがあります。そのモビリティだけでなく『喜び』を実感できるスペースを目指しています。
その象徴といえるのがメインエントランスに用意された「ワイガヤの木」。ワイガヤというのは年齢や役職を超えて気軽に話し合うというホンダの伝統的なコミュニケーションを示す言葉ですが、この「ワイガヤの木」はホンダの事業所がある世界各地の植栽を使い、それぞれの根が絡み合うことで、多様性によって生み出される強さを表現しているそうです。
なお、住所は「南青山2丁目」ですが、最寄り駅は「青山一丁目(銀座線、半蔵門線、大江戸線)」です。ご注意ください。
(山本晋也)