■毎年進化を遂げるロータスと渾身のSA22-IMSA
東京オートサロンがまだ東京エキサイティングカーショーと呼ばれていた時代から連続して東京オートサロンに出展している「RE雨宮」。まさにチューニング業界のレジェンドなのです。
そのレジェンド、RE雨宮はロータスヨーロッパベースとSA22サバンナRX-7ベースの2台のモデルを展示しました。
ロータスヨーロッパベースのモデルはじつは歴史が古く、最初に東京オートサロンに出展されたのは1987年のこと。当時は2ローターの13B型エンジンを搭載していたが、その後さまざまな変化を遂げながら現在に至っています。
現在搭載されているエンジンは3ローターの20Bで、ミッションをはじめ足まわりなども基本は市販のロードカー用パーツを使っています。
今回の出展にあたってのモディファイは室内とエンジンルームの冷却でした。リヤに3ローターを積む仕様ではエンジンルームが冷やしきれず、かなりの熱が室内に伝わるということで、コクピットとエンジンルームにエアダクト&エアアウトレットが新設されています。
一方IMASA仕様のSA22は雨宮こん身の1台。搭載エンジンは13Bの自然吸気サイドポート仕様で、ウエーバーの48φダウンドラフトキャブで混合気を送りこみます。
なつかしのブルピン(ブルー&ピンク)カラーにペイントされたボディは、大型のオーバーフェンダーが取り付けられ、まさにIMSAの行われるサーキットから飛び出たような雰囲気にあふれています。
今回はナンバーなしでの出展でしたが、このクルマでナンバーを取得し一般道を走れるようにするというのですから、さすがレジェンドはその心意気が違います。
(文/写真・諸星陽一)