ついに姿を現したスバル「レヴォーグプロトタイプSTI Sport」の詳細をマニア目線でチェック!【東京オートサロン2020】

■レヴォーグプロトタイプSTI Sportの目玉機能はドライブモードセレクト

東京オートサロン2020のSUBARU/STIブースの注目は、なんといってもレヴォーグプロトタイプSTI Sportのワールドプレミア! 東京モーターショー2019で初公開されたレヴォーグプロトタイプの上級モデルとして初披露されました。

レヴォーグプロトタイプSTI Sport

現行型レヴォーグでも人気のSTI Sportは、STIの手によってスポーティでありながら上質な走りを実現し、特別な専用内外装が与えられたモデルです。

次期型とされるレヴォーグプロトタイプにもこのSTI Sportが設定される予定とのこと。次世代アイサイトやSGP(SUBARU グローバルプラットフォーム)といったSUBARUの最先端装備は既に東京モーターショーで搭載が発表されていましたが、今回のオートサロンでは「ドライブモードセレクト」という機能が備わることが新たに発表されました。

レヴォーグSTI Sportドライブモードセレクト

この機能はエンジン、サスペンション、ステアリングの味付けをいくつかのモードで統合的に切り替えることが可能。奥様がお買い物へ出かけるような街乗りオンリーのコンフォート領域から、ご主人がワインディングを気持ちよく駆け抜けるパワフルなスポーツ領域まで、広い範囲を1台でカバーできる新しい機能です。

五島PGMとSTIの辰己総監督
五島PGMとSTIの辰己総監督

開発責任者である五島PGM(プロジェクトジェネラルマネージャー)によれば、そのふり幅はSUBARU車を25年以上乗り続けるマニアである私(井元)の想像を超えるほどだと語ってくれました。

テスト走行にはSTIの辰己英治総監督も技術顧問(ハンドリングエキスパート)としてステアリングを握ったそうで、そのフィーリングに太鼓判を押すほど!これにはSUBARUファンならずとも期待が大いに高まります!

現行型レヴォーグSIドライブスイッチ

4代目レガシィの後期モデルより、一つのエンジンで2つおよび3つのモード切替で出力特性を変更するSIドライブという機能がSUBARU車の多くに搭載されていますが、このドライブモードセレクトはエンジンだけでなく、サスペンション、ステアリングも統合制御することで、どんな人がどんなシチュエーションで乗っても“我慢”する必要がない機能といえます。

新世代のアイサイトに加え、新たに発表になったドライブモードセレクトにただひたすら期待が高まるばかりです。

レヴォーグプロトタイプSTI Sport

さて、今回発表されたレヴォーグプロトタイプSTI Sportでは、フロント、サイド、リヤサイド、リヤアンダーにSTI製のアンダースポイラーが追加されており、スタイリッシュなレヴォーグプロトタイプのエクステリアがさらに精悍になった印象です。

レヴォーグプロトタイプSTI Sport フロントアンダースポイラー

新たに追加されたフロントアンダースポイラーは中央部がせりあがった形状で、空力的にも効果が高い印象。さらに現行型レヴォーグのSTI Sportでも象徴的なフロントバンパー下側に備わるメッキ華飾がプロトタイプでも採用されており、アンダースポイラーで引き締まった印象のSTI Sportに上質なイメージを添えています。

レヴォーグプロトタイプSTI Sport マフラーカッター

また、リヤから覗くマフラーカッターにもSTIロゴが入り、こちらも現行型レヴォーグSTI Sportのイメージを継承しています。

レヴォーグ プロトタイプSTI Sport リヤアンダースポイラー

リヤアンダースポイラーに関しては、従来のブレードタイプからディフューザー形状へと進化。空力特性向上を期待できるだけでなく、リヤビューからもスポーティな走りを連想させるアイテムとして注目です。

レヴォーグ プロトタイプSTI Sport ホイール
レヴォーグ プロトタイプSTI Sport ホイール

ホイールもSTI Sport用のデザインは東京モーターショーに出展されたレヴォーグプロトタイプとは異なるデザインとなっています。

レヴォーグ プロトタイプSTI Sport LED アクセサリーライナー

また、今回新たにLEDアクセサリーライナーも装備されており、より現実的なイメージを彷彿とさせるエクステリアとなっています。

レヴォーグプロトタイプSTI Sport

徐々に新しい装備などが明らかとなってきたレヴォーグプロトタイプ。人気のSTI Sportの設定も公開され、市販仕様も現実的になってきたといえるでしょう。まだインテリアなど公開されていませんが、新しい機能や装備、先進的なエクステリアからは、ファンの期待を裏切らないどころか、期待以上のモデルになっていることが感じ取れました。

(Text&Photo 井元 貴幸)