■DBXはスポーツカーと同等の性能を持つハイパフォーマンスSUV
アストンマーティンは、東京オートサロン2020に同社初のSUVモデルであるDBXを展示しました。国内のイベントでは初披露となります。
DBXは全長5039mm、全幅2050mm、全高1680mmのボディに、最高出力550ps(405kw)/6500rpm、最大トルク700Nm/2200-5000rpmを発生する4.0ℓツインターボV8ユニットを搭載しています。低く構えたボディはスポーツクーペのようなフォルムを持ちます。
10日に行われたプレスカンファレンスには、アストンマーティン アジア パシフィック リージョナル プレジデントのパトリック・二ルソン氏が登壇し、今後のアストンマーティンの活動について語りました。
「本日は107年に渡るアストンマーティンの歴史の中で、心踊る日になりました。アストンマーティンのでのすべての活動の要には美があります。その精神は1913年の創立から変わることはありません。アストンマーティンの新モデルの創作は白紙に1本の線を描くことから始まります。デザイナーの手によって意義が与えられ、ラインとフォルム、視覚的な美が作られます。画家が絵を描きたくなる、音楽家が楽曲を創作したくなる、それと同様に我々にとっては美の追求が世界で最も美しいクルマを作りたいという意欲を掻き立てます」
「今後のアストンマーティンの予定については、今年の後半には我々の新工場であるセント・アサン工場で生産するDBXを世界中のお客様へ納車いたします。007の新作が公開され、この映画には4台のアストンマーティンが登場します。3月にはF1のシーズンが開幕し、バンテージのロードスターがこの春にデビューします。また、ハイパーカーであるヴァルキリーが完成へと最終段階を迎えます。そのほかにも各種の展開を予定しています」
続いて登壇したアストンマーティン ジャパン マネージングダイレクターの寺島正一氏からDBXの詳細について語られました。
「DBXは3つの大きなコンセプトを考えて開発されました。1つ目はSUVとしての完全な性能を備えるということ。2番目はスポーツGTとしても完全な性能を備えるということ。3番目が居住性と利便性、そしてクラフトマンシップというアストンマーティンとしての伝統的な特徴を取り入れるということです。
DBXにもDBSやDB11と同様にGTモード、スポーツモード、スポーツプラスモードのドライビングモードが設定され、スーパーGTモデルと同様の走りが楽しめます。さらにSUVモデルでありますので、あらゆる地形でも走行が可能になるように、車高を変化させることも可能です」
会場には高性能なスポーツクーペモデル「DBSスーパーレッジェーラ」も展示され、多くの注目を浴びていました。
(橘祐一)