●7人がルーキーとなるHONDAの2020年国内4輪レースをはじめ、TEAM Hondaとして全力で参戦
千葉県の幕張メッセで10日に開幕した「東京オートサロン」。ここで毎年そのシーズンのモータースポーツ参戦体制を発表してきたHONDAが、今年も2輪4輪のモータースポーツ活動計画を発表しました。
その発表では、ライダー、ドライバー、エンジニア、メカニックのほか、チームスタッフをはじめとしたHondaのモータースポーツ活動に関わる全世界の人々が「TEAM Honda」として一丸となり、全力で取り組んでいくとしています。
そしてオートサロン会場では、国内最高峰カテゴリとなるスーパーフォーミュラとスーパーGTに参戦するチーム及びドライバーを発表するファンミーティングが行われました。
スーパーフォーミュラでは昨シーズンの5チーム9台から、道上龍監督率いるThreebond Drago CORSEから参戦の1台が増えることになりましたが、驚きだったのはそのドライバーにコロンビア出身の女性ドライバーであるタチアナ・カルデロン選手が起用されたことです!
カルデロン選手はヨーロピアンF3やGP3(現FIA F3)に長年参戦し昨年はFIA F2に女性ドライバーとして初めて参戦、またザウバーF1(現アルファロメオ・レーシング)の開発・テストドライバーも務めている実力派ドライバーですので、今シーズンスーパーフォーミュラでの走りが今からとても楽しみな選手の一人です。
昨年ルーキー2名を起用し、アレックス・パロウ選手がルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したTCS NAKAJIMA RACINGからは、昨年から継続の牧野任祐選手と、12月に行われた合同テストでそれまでのコースレコードを上回るタイムを叩き出し、全体でも4番手タイムを記録し周囲を驚かせた大湯都史樹選手が全日本F3からのステップアップとなりました。またそのF3からはシャルル・ミレッシ選手も、B-Max Racing with motoparkから参戦する事が発表されました。
パロウ選手や牧野選手をはじめ、ルーキーが活躍した2019シーズンのスーパーフォーミュラですが、SF19となって2シーズン目となる今年はどのルーキーがどんな活躍を見せてくれるのでしょう?
●スーパーGT500クラスでも驚きの選手起用が
スーパーフォーミュラに続いて発表されたスーパーGTのドライバーラインナップでは、参戦する5チーム中17号車KEIHIN REAL RACING以外の4チームにドライバーの変更がありました。
8号車ARTAには昨シーズンGT300クラスでシリーズチャンピオンを獲得した福住仁嶺選手、16号車TEAM MUGENには昨シーズンポルシェジャパンジュニアドライバーに選出されPCCJ(ポルシェ・カレラカップ・ジャパン)チャンピオンを獲得した笹原右京選手が抜擢されました。
昨年行われたスーパーGT・DTM特別交流戦のレース2で見事優勝した64号車Modulo Nakajima Racingはナレイン・カーティケヤン選手に代わって、スーパーGT参戦14シーズン目となるベテラン伊沢拓也選手がARTAから移籍、GT300からステップアップした大津弘樹選手とタッグを組むことになりました。
そして昨年その64号車で戦っていた牧野任祐選手は、2018年シリーズチャンピオンの100号車TEAM KUNIMITSUに移籍し、山本尚貴選手とともにタイトル奪還を目指すことになりました。山本選手は、今までは年上のドライバーとしか組んだことがなく、今回初めて年下のドライバーとスーパーGTを戦うことになり、どう接していいのかわからないと会場の笑いを誘っていました。
スーパーフォーミュラとスーパーGT合わせて7名がルーキードライバーとなった2020年のHONDA RACING。果たして今年はどんな活躍を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
(H@ty)
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