■WRC直系のホットハッチ「GRヤリス」が最注目。日米のミッドシップ・スーパーカーも必見!
2020年1月10日~12日の3日間、幕張メッセ(千葉県)で開催される東京オートサロン2020。いまや世界的には東京モーターショーを超える存在感を示すチューニングカー&ドレスアップカーの祭典は、セマ(アメリカ)、エッセン(ドイツ)と並んで世界3大カスタムカーショーと呼ばれています。
当然、自動車メーカーもプロモーションとして見逃せないショーになっています。そのためモーターショーではなく、あえてオートサロンで新車を公開するというケースも少なくありません。
2020年の東京オートサロンで最大の注目株といえるのはトヨタの「GRヤリス」です。
すでに擬装したプロトタイプでの試乗記がメディアで公開されていますが、その世界初公開の場所として東京オートサロンが選ばれました。1月10日になれば、幕張メッセにおいてすっぴんのGRヤリスを見ることができるのです。
価格や販売方法などについてもショー会場では知ることができるでしょう。WRC参戦の知見を活かしたというエンジンや駆動系、そしてボディを持つGRヤリスは絶対にチェックしたい一台です。
ミッドシップに大変身した8代目シボレー・コルベット。初の右ハンドル仕様にも注目
東京モーターショーには出展しなかったゼネラルモーターズですが、東京オートサロンに初出展します。アメリカではすでに発売開始している新型シボレー・コルベットを展示する予定です。
コルベットといえばV8エンジンを積んだマッスルカーの象徴でしたが、8代目となる新型ではミッドシップに大変身。世界のスーパースポーツ市場においてパフォーマンスで真っ向勝負するスポーツカーに仕上がっています。さらに、新型ではコルベット史上初となる右ハンドル仕様が設定される予定となっています。
東京オートサロンでは、右ハンドル仕様コルベットのお披露目となることが期待できます。
フルモデルチェンジ目前のSUBARUレヴォーグに設定されるSTI Sportはプロトタイプが公開される
東京モーターショーで新型レヴォーグのプロトタイプを世界初公開したSUBARUは、オートサロンでレヴォーグSTI Sportのプロトタイプをお披露目することを発表しています。
従来通りのSTI Sportだとすれば、エンジンはそのままにハンドリングを磨き上げたスポーツグレードという位置づけになるわけですが、STIテイストのエアロパーツの仕上がりも気になるところ。事前情報としてはテールゲートの画像が一枚公開されているのみですが、オートサロンの会場でその全身像をチェックするのが楽しみというファンも多いことでしょう。
●写真公開もなし!ホンダ・S660の展示車は!?
最後に紹介するのは、ギリギリまで写真が公開されていないホンダS660です。ホンダは「さらに魅力を高めたNew S660の実車を展示」としかアナウンスしておらず、どのように変更されるのか不明ですが、タイミング的にマイナーチェンジであると予想されています。
ミッドシップの軽スポーツであるS660が、どのようなスタイルに変身するのか。手の届くスポーツカーの進化に興味津々というファンも少なくないことでしょう。
カスタムカーショーである東京オートサロンに、自動車メーカーが大きなブースを構えてブランディングを行なうという図式は、このところ当たり前の風景となっていますが、2020年の東京オートサロンは今まで以上にメーカーがスポーツカー復権ののろしを上げるショーとなりそうです。
(山本晋也)