テスラ サイバートラック、市販型は大幅にデザイン変更か? 欧州規制に適合せず

■凶暴すぎるフロントデザイン刷新など基本構造を修正へ

先日、米・テスラが発表し話題となっている同社初のピックアップ「サイバートラック」が、欧州の自動車規制に適合しておらず、市販型で大幅なデザイン変更が必要な可能性がわかりました。

テスラ サイバートラック外観_002
テスラ サイバートラック

自動車機能安全の専門家によると、安全性の点で欧州規制に合格するには、基本構造に対する修正が必要のようです。

具体的には、サイドミラーカメラ、ヘッドライトクラスタ、小型タイヤ、フロントガラスワイパーなどを筆頭に、フロントエンドのデザインにも言及。現在のデザインは非常に凶暴であり、バンパーとボンネットは、歩行者を保護するためにエネルギーを吸収できなければならないといいます。

さらに万一クラッシュが起きた場合、ボディよりドライバーや同乗者が危険で、エアバックにも改良が必要と指摘しています。

テスラ サイバートラック外観_001
テスラ サイバートラック

サイバートラックは、シングルモーター、デュアルモーター、トリプルモーターなど3種のEVパワートレインが設定されますが、このうちトリプルモーターは、先日スクープした「モデルS」高性能バージョンにも搭載が噂される次世代パワートレイン、「Plaid」(プレイド)と見られています。

公式発表されている0-100km/h加速のパフォーマンスは、シングルモーターが6.5秒以内、デュアルモーターが4.5秒以内、トリプルモーター「Plaid」が2.9秒とスーパーカー並の性能で、1回の充電による航続はそれぞれ402km、483km、805kmとされています。

そしてアンオフィシャル情報では、最高出力が800ps、最大トルク1,000ポンドフィート(1,356Nm)を発揮するといいます。これだけ強力なパワートレインならば一層の安全性が求められると思われます。

すでに数十万件の予約が入っているようですが、市販型でテスラ「モデルSシューティングブレーク」風の落ち着いたザインになってしまったら、キャンセルが続出してしまう可能性もあるかもしれません。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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