■凶暴すぎるフロントデザイン刷新など基本構造を修正へ
先日、米・テスラが発表し話題となっている同社初のピックアップ「サイバートラック」が、欧州の自動車規制に適合しておらず、市販型で大幅なデザイン変更が必要な可能性がわかりました。
自動車機能安全の専門家によると、安全性の点で欧州規制に合格するには、基本構造に対する修正が必要のようです。
具体的には、サイドミラーカメラ、ヘッドライトクラスタ、小型タイヤ、フロントガラスワイパーなどを筆頭に、フロントエンドのデザインにも言及。現在のデザインは非常に凶暴であり、バンパーとボンネットは、歩行者を保護するためにエネルギーを吸収できなければならないといいます。
さらに万一クラッシュが起きた場合、ボディよりドライバーや同乗者が危険で、エアバックにも改良が必要と指摘しています。
サイバートラックは、シングルモーター、デュアルモーター、トリプルモーターなど3種のEVパワートレインが設定されますが、このうちトリプルモーターは、先日スクープした「モデルS」高性能バージョンにも搭載が噂される次世代パワートレイン、「Plaid」(プレイド)と見られています。
公式発表されている0-100km/h加速のパフォーマンスは、シングルモーターが6.5秒以内、デュアルモーターが4.5秒以内、トリプルモーター「Plaid」が2.9秒とスーパーカー並の性能で、1回の充電による航続はそれぞれ402km、483km、805kmとされています。
そしてアンオフィシャル情報では、最高出力が800ps、最大トルク1,000ポンドフィート(1,356Nm)を発揮するといいます。これだけ強力なパワートレインならば一層の安全性が求められると思われます。
すでに数十万件の予約が入っているようですが、市販型でテスラ「モデルSシューティングブレーク」風の落ち着いたザインになってしまったら、キャンセルが続出してしまう可能性もあるかもしれません。
(APOLLO)