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■戦い終えてなごやかに
すべての走行が終わると表彰式が始まります。クラスごとに勝者がポディウムに上がり、喝采を浴びる栄光の瞬間です。この大会では、勝者のための豪華な副賞のみにとどまらず、じゃんけん大会の賞品や参加賞もふんだんに用意されていて、勝った人も勝てなかった人も、みんなが楽しめる工夫が凝らされていました。私もキャップやタオル、それにとれたてホウレンソウまで、いろいろもらっちゃいました!
●【ドライバー file1】マツダのFRを駆る最速親子
純白のマツダ RX-8と初期型マツダロードスターで参加していた平方教子さん、優磨さん親子。息子の優磨さんがお母様の教子さんを誘って車山オートテストに参加することになり、今回、親子そろって2度目の参戦を果たしました。
教子さん自慢のRX-8は、発売直後に最初の1台を購入してからこれでもう3台目。富士スピードウェイの走行会にも参加する筋金入りのクルマ好きですが、ヘルメットなしで楽しめるオートテストの手軽さが大のお気に入りだそうです。
いっぽう優磨さんは、ふだんFF車でダートトライアルを戦っているコンペティション・ドライバーですが、アスファルトでFR車を操る面白さに惹かれてオートテストにも参加しているのだとか。二人は「オートテストを始めてから、家でもクルマ話がいっそう盛り上がるようになりました」と晴れやかな笑顔をみせてくれました。
●【ドライバー file2】神戸の軽トラスピードスター
スズキの軽トラック、キャリイで神戸から参加していた北井博章さん。お昼休みのパドックで荷台のアオリ(囲い板)を取り外す作業をしていました。第1ヒートのタイムが思わしくなかったので、第2ヒートまでに3枚のアオリを取り外し、約60kgの軽量化をはかる作戦です。
見た目はコミカルな軽トラですが、駆動方式はFR。北井さんは、その走りの良さを活かそうと、足まわりやエンジンにもきっちり手を入れ、真剣に競技に臨んでいます。オートテストのキャリアは3年目。「これからもオートテストに参加して、軽トラの可能性を追求し続けます」と熱い決意を語ってくれました。
●【ドライバー file3】ピックアップトラックのワイルドガイズ
速く走るには不向きなミニバン・SUVクラスの中でも、とりわけ異彩を放つ林 達彦さんのフォード F-150ラプターと、北村精基さんのフォルクスワーゲン アマロック。巨大なピックアップトラックを縦横無尽に振り回す剛腕ドライブが、会場をひときわ沸かせました。
ワイルド同士でいつも仲良しの二人ですが、アメ車大好きガチワイルドの林さんと、ドイツ車大好きオシャレワイルドの北村さんの好みは微妙にスレ違っている様子。それでも二人に、なぜわざわざこんな走りにくいクルマで参加しているの?と聞いてみると、「楽しいからにきまってるでしょ!」と、やはり仲良く口を揃えていました。
さまざまな人がさまざまなクルマで参加できる新競技、オートテストの人気は今後ますます高まってゆきそうです。モータースポーツに興味はあるけど危なそうで怖い、お金がかかるから無理……そんな理由で二の足を踏んでいた人には、特におススメです。迷わずどんどんオートテストに参加してみてくださいね!
え? で、肝心の私のリザルトはどうだったのかって?
私は出場ドライバー40人中、みごと40位を獲得。逆から数えたら優勝だと言い張れなくもないですが、正直いえばさんざんな結果に……。次回こそ、逆から数えなくても優勝できるよう、しっかり頑張りたいと思います!
【オートテスト概要】
主催:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)
開催地:全国各地の特設会場にて開催
開催者:大会による
開催スケジュール:下記参照
(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)
【関連リンク】
・オートテスト開催予定
http://jaf-sports.jp/autotest/schedule.htm
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