伝説の6輪F1マシン、Tyrrell P34がやってきた!カウルが外れている貴重な瞬間を目撃【SUZUKA Sound of ENGINE2019】

■伝説の6輪F1マシンが鈴鹿サーキットに降臨!

2日間で約28,000人が集まった「SUZUKA Sound of ENGINE2019」。

2輪、4輪の歴代レーシングマシンやヒストリックカーなどがサーキットのあらゆる所で展示されていたのですが、伝説の6輪F1マシン、Tyrrell P34の人気っぷりが凄かったんです!

サウンドオブエンジン
株式会社タミヤが保有する、Tyrrell P34も展示されていました。開発資料としてTyrrellから譲り受けたのだそうです。

Tyrrell P34は、史上唯一の6輪F1マシン。1976年、77年の2シーズンしか参戦できなかったものの、フロントタイヤ4輪というかつてない姿でグランプリシーンに鮮烈な印象を残しました。日本では「タイレル」と呼ばれ、当時は写真入りの文具やポスターが売られるくらい子供達にとってアイドル的存在だったのだそうです。

当時の様子、マシンについて、なぜ「タイレル」と呼ばれていたかなど、F1解説でお馴染みの小倉茂徳さんに詳しく伺った記事がありますので、ぜひそちらもご覧くださいね。

サウンドオブエンジン
お楽しみのグリッドウォークへ! 歴代の様々なF1マシンが展示されていました。

私が初めてその姿を見たのは、グリッドウォーク。

コース上を歩いていると、一カ所だけ異様なまでの人だかりができています。「あっ、きっとあそこにいるんだな」と興奮する気持ちを抑えながら足を進めるも、人が多すぎてマシンが見えない~(涙)。

サウンドオブエンジン
この人だかりの先にあるのが・・・。
サウンドオブエンジン
伝説の6輪F1マシン、Tyrrell P34!

やっとの思いで見ることができたTyrrell P34の第一印象は、想像以上にフロントタイヤが小さい! まるでレーシングカートのタイヤみたいです。この小ささなら、小倉さんがおっしゃっていた「コーナリングに優れている」も妙に納得。

でもやっぱり2006年以降のF1マシンしか知らなかった私には衝撃的で、F1マシンではない物を見ているような不思議な気持ちになり、この6輪F1マシンを開発したデレック・ガードナーの頭の中におじゃましてみたくなりました。

サウンドオブエンジン
片側3輪あることが不思議・・・。
サウンドオブエンジン
フロントタイヤが小さくて可愛い☆

■カウルの中はどうなっているの?

他プログラムの間マシン達はガレージ内に置かれていたのですが、なんと丁度カウルを外している姿を目撃することができました!

写真をたくさん撮らせてもらったので、とくとご覧あれ!!

サウンドオブエンジン
カウルが外れた状態のTyrrell P34。
サウンドオブエンジン
コクピット周辺。
サウンドオブエンジン
フロントタイヤのサスペンション。
サウンドオブエンジン
ステアリング。今と全然違う~!
サウンドオブエンジン
エンジン。
サウンドオブエンジン
F1マシンのここからの眺め、大好きなんです。
サウンドオブエンジン
カウル。
サウンドオブエンジン
レインタイヤも用意されていました。重ねると、大きさの違いが良く分かりますよね。

■Tyrrell P34の走りは?

何よりも楽しみにしていたのが、デモ走行! どんな動きをするのだろうと期待を胸にスタンバイしていると、「マシントラブルにより本日の走行は中止となりました」と衝撃のアナウンスが流れたではないですか……。

原因は走行中のガソリン漏れ。危険を伴うため、日曜日の走行は残念ながら中止となりました(涙)。

サウンドオブエンジン
本来であれば、このトークショー後に走行予定だったのです。

マシンと一緒に来日した元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニは「大変申し訳ないです。火災のリスクを考えると走行できないんです。昨日に引き続きお見せしたかったのですが、またの機会にお見せきればと思います」と、走行を待ちわびたファンに挨拶。

土曜日の走行の感想を聞かれると「昨日は良い感触でした。鈴鹿サーキットで走れたことも嬉しかったですね。周回を重ねる事にタイムを縮められたのも良かったです」と答えたマルティニ。

「方向転換のしやすさが最大の特徴ですが、昨日はタイヤが暖まりきれなくてグリップが少なかったです。もっと走りたかったです」と、とても残念そうでした。

サウンドオブエンジン
世界屈指のTyrrell P34コレクターでもあります。

あまりにも気になったので、土曜日にその走りをしかと目に焼き付けたF1仲間にどうだったか聞いたところ「フロントタイヤの接地面積を上手く生かした走りで、4輪全てが仕事をしている感じが印象的だった。マシンがキュイッ、キュイッで曲がったんだよ!」と大興奮気味に教えてくれました。

話を聞いたら、ますます走行している所を見たくなってしまったのは言うまでもありませんね(笑)。マルティニさん、ぜひ次回の「SUZUKA Sound of ENGINE」でもTyrrell P34を走らせてくださ〜い!

サウンドオブエンジン
気さくにファンサービスに応じていました。

■セツナイ気持ちを癒してくれたのは、スペシャルメニュー!

楽しみにしていたTyrrell P34の走行を見れず、なんだか失恋した気分。こんな時は胃袋を満たすしかない!とグランドスタンド裏に行くと、「SUZUKA Sound of ENGINEスペシャルメニュー」が多数販売されていました。

私が選んだのは、黄金玉子とじ伊勢うどん。伊勢うどんと言えば醤油味の黒く濃厚なつゆ(タレ)を太い麺に絡めて食べるのが主流ですが、卵が入っていることで味をまろやかにしてくれて美味しさアップ(卵も美味しかったです)! 伊勢うどん特有の太い麺で食べ応えもあり、心も身体も満たしてくれたのでした。

サウンドオブエンジン
うどんが見えないくらい、ふわふわ玉子を贅沢に使用!

(yuri)

【関連リンク】

伝説の6輪F1「Tyrrell P34」はタイレル? ティレル? その読み方と走りを小倉茂徳さんに聞いた!【SUZUKA Sound of ENGINE2019】(PR)
https://clicccar.com/2019/11/06/926858/

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
続きを見る
閉じる