●今シーズン日本で活躍した若手ドライバーたちも多数出場したマカオF3
FIAによるF1以下フォーミュラカーレースの再編の影響によって大きく様変わりした、今年のマカオグランプリF3ワールドカップ。
全日本F3やヨーロピアンF3で使用されてきたダラーラF312系マシンでは出場できなくなった事から、これまで毎年エントリーしてきたTOM’SやB-Max Racingが参戦を断念しました。
それによって今年は、FIA-F3に年間エントリーしていた角田裕毅選手が唯一の日本人参戦ドライバーとなりましたが、実はその他にもモータースポーツファンならご存知、日本に所縁のあるドライバーが参戦していたので、今回はそのドライバーたちをご紹介したいと思います。
まずは今年、例年以上の熱戦を繰り広げた全日本F3選手権にB-Max Racing with motoparkからフル参戦、ルーキーながら2勝を含む8回の表彰台を獲得しシリーズ3位となったエナム・アーメド選手です。
今回のマカオグランプリにはCampos Racingから参戦、無事完走し30台中22位という結果となりました。
続いて紹介するのは、今シーズンスーパーフォーミュラにレッドブル・ジュニアチームのメンバーとしてエントリーしたものの、わずか3戦でレッドブルから解雇されてしまったダニエル・ティクトゥム選手です。
ティクトゥム選手は前回そして前々回と2年連続でマカオグランプリを制覇しており、前人未到の3連覇がかかった今回の参戦となりましたが、残念ながら決勝は13位完走となり、大記録達成とはなりませんでした。
来シーズンの去就に注目するとともに、さらに速さに磨きをかけて、また日本で走ってくれる日が来るのが楽しみな選手の1人です。
そして最後に紹介するのがユーリ・ヴィップス選手です。
ヴィップス選手も今年のスーパーフォーミュラ最終戦に、ティクトゥム選手の乗っていたチーム無限15号車で参戦しました。
マカオグランプリでは2日目以降トップタイムをマークし、予選、予選レースとポールポジションを獲得。このまま優勝かと誰もが疑わなかったと思いますが、日曜日に行われた決勝では惜しくも2位となり、普段の明るさとは対照的にレース後の悔しそうな表情が印象的でした。
この悔しさを来シーズンどのように晴らすのか、こちらも注目していきたいと思います。
この3選手をはじめ有望な選手の参戦が期待されるスーパーフォーミュラのルーキーテストが12月4日から5日の2日間、鈴鹿サーキットで開催されます。果たして来シーズンどんな有望若手選手が日本で見られるのか、こちらも今からとても楽しみです!
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