レクサス「RC F」はサーキット走行にフォーカスした本気のスパルタンマシン!

■只者ではないオーラを放つレクサス「RC F」

先頃マイナーチェンジを受けたレクサスのスポーツクーペ「RC F」。走りにこだわったRCのポテンシャルを更に高めたモデルで、ドライバーの感性に訴える領域にまで きめ細やかなチューニングが施されています。

「RC F」では様々な部分に改良が加えられており、日常領域での軽快な走りと限界域での操縦安定性を高度に両立。その外観は只者ではないオーラを放っています。

出力を481ps/535Nmまで高めた5.0L V8 NAエンジンに8速A/Tを組み合わせ、形状を工夫したフロントスポイラーやホイールハウスのエアアウトレットによる空力性能向上、新開発のタイヤ、各ブッシュ類の剛性アップなど、「走り」のための改良が各種パーツに施されています。

「RCF」の心臓部 5.0L V8 NAエンジン

そして「F」シリーズの決定版とも言える特別なモデルが「RC F パフォーマンスパッケージ」。

フロントフードやルーフ、リヤウイングなどにカーボン素材を採用

カーボン素材を使ったフロントフードやルーフ、リヤウイングに加え、カーボンセラミックブレーキやチタンマフラーなど、レース参戦のノウハウを活かしたパーツを数多く採用しており、従来モデル比で約70kgもの軽量化により加速性能の向上を図っています。

軽量化にも寄与するチタン製マフラー

またインテリアではメーターフードやコンソールボックス、シート、ドアトリム、フロアカーペットなどに赤色を配しており、握りの太いステアリングホイールと相まって、ドライバーを「その気」にさせる雰囲気が演出されています。

今日では希少となった大排気量NAエンジンを積む「RC F」。

耳に心地良い音だけを残し、雑味を排したV8サウンドを響かせ、感性を刺激する走りをみせる同車ですが、燃費も郊外で9km/L、高速道路なら11km/L程度を確保。スペックは全長:4,710mm、全幅:1,845mm、全高:1,390mm、車両重量:1,720kgとなっています。

同車を開発した弦本(つるもと)チーフエンジニアによれば、「サーキットで走ってもっと楽しいクルマ」を目指して開発したそうで、そのままでサーキット走行が楽しめ、そのまま帰路につくことができると言います。

「RC F」を開発した弦本チーフエンジニア

「RC F」の開発テーマはドライバーの意思通りにリニアに動く特性を磨き、限界性能を上げること。

富士スピードウェイの「F」を冠する「RC F」は、世界の名だたるメーカーと互角に戦えるスポーティモデルとしてトヨタがマイナーチェンジを機に本気で開発した一台。1,000万円超の車両価格に見合った実力を備えるサーキットマシンと言えそうです。

Avanti Yasunori・画像:Lexus)

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【関連リンク】

Lexus RC F
https://lexus.jp/models/rcf/

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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