●WAKO’S×脇阪監督体制となって初のチャンピオン。印象的だった脇坂監督の男泣き
ツインリンクもてぎで11月3日に開催されたSUPER GT最終戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE」をもって2019シーズンを終えたSUPER GT。GT500のチャンピオンをもぎ取ったのが6号車 WAKO’S 4CR LC500です。
スタート直後には5位まで順位を下げますが、ピットインまでには3位まで順位を戻して山下健太選手にマシンを託します。
その後は36号車 au TOM’S LC500との激しいバトルを制して2位に浮上。この順位のままならチャンピオン確定です。
ファイナルラップに向かってピットには多くのゲストやスタッフ、レースクイーンが集まっていきます。
レースクイーンの方々もレースの行方を見守ります。
そして迎えたファイナルラップ。チェッカーを目指すWAKO’S 4CR LC500の山下選手を、大嶋和也選手はチャンピオンと書いたサインボードで出迎えます。
マシンは大嶋選手の前を通り抜けチェッカーフラッグをくぐります。チャンピオン決定の瞬間です。
ウォールから飛び降りた大嶋選手にサインマンが駆け寄りチャンピオンを喜び合うなど、チェッカーを受けた後のピットは歓喜の嵐に包まれます。
そんな歓喜の中、チャンピオンを噛み締めているのか、それとも責任を果たした安堵なのか、脇阪寿一監督はしみじみとモニターを眺めていました。
そこへ最終戦もてぎの優勝チーム、37号車 KeePer TOM’S LC500のニック・キャシディ選手がチャンピオンの祝福に訪れます。KeePer TOM’S LC500は優勝はしたもののWAKO’S 4CR LC500が2位に入ったことでチャンピオンを譲ってしまっていたのです。
そして大嶋選手も脇坂監督に駆け寄り、チャンピオンの喜びを分かち合います。
WAKO’S×脇阪監督体制となって初のチャンピオン。ここまでチームを高みに持ってきた脇阪監督の努力が偲ばれる男泣きです。
レースクイーンの方々も喜びの涙を流します。
そしてパルクフェルメでチャンピオンを実感する山下選手と大嶋選手。両選手にとってGT500での初のチャンピオンとなります。
山下選手と激しいバトルを繰り広げた関口雄飛選手も祝福に訪れます。
山下選手、大嶋選手に脇阪監督も加わって喜びのポーズ!
くま吉も加わってWAKO’S応援席にも喜びを伝えます。
堂々のチャンピオンを獲得したWAKO’S 4CR LC500。そしてレクサスのGT500クラスのラストイヤーに獲得したチャンピオンはファンの間に永く記憶に残ることでしょう。
来年のGT500クラスはクラス1カテゴリーとなり、トヨタ陣営はGRスープラでの参戦となります。全く新しいマシンでの挑戦となる来シーズンはどんな展開となるのか、今から楽しみです。
(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)