いよいよ2019シーズン最終決戦!日本一速いコンビの称号は誰の手に?【SUPER GT 2019】

●ジェンソン・バトン選手のラストランも見逃せないシーズン最終戦が開催

国内モータースポーツシーズンもいよいよ佳境を迎え、この週末にはいよいよスーパーGTの最終戦が、栃木県はツインリンクもてぎで開催されます。最大の見所はもちろん!GT500クラス、GT300クラス共に一体どのチームがシリーズチャンピオンを獲得するのかというところに尽きます。

まずGT500クラスは6号車WAKO’S 4CR LC500と37号車KeePer TOM’S LC500、この2台のレクサスの一騎打ちと言っていいでしょう。

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37号車は2年ぶりのチャンピオン獲得のチャンス

37号車の平川亮選手とニック・キャシディ選手はこのコンビとなった2017年に、当時23歳という最年少コンビでのスーパーGTチャンピオンを獲得し、昨シーズンも最終戦まで1号車RAYBRIG NSX-GTとチャンピオンシップを争い、惜しくも2位となるなど、ここ数年は毎年チャンピオン争いに絡んできています。

キャシディ選手は先週、同じTOM’Sでスーパーフォーミュラのシリーズチャンピオンを獲得していますし、平川選手も8月にはこのもてぎでのスーパーフォーミュラで初優勝を挙げるなど、ドライバーもチームも今、最もノッているのではないでしょうか?

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6号車は17年ぶりのチャンピオン獲得できるか

それを迎える6号車、大嶋和也選手はGT300クラスでは2007年にチャンピオン経験があるものの、GT500クラスでは2016年に2位、2017年には3位と、あと1歩のところで惜しくもチャンピオンに手が届かないシーズンが続いてきました。また、チームルマンとしても、現在監督として指揮を執る脇阪寿一監督が2002年にチャンピオンを獲得した時以来のシリーズチャンピオンということで、今回こそはと並々ならぬ決意で望んでくることは間違いありません。

山下健太選手はGT500フル参戦2年目ながら、9月にはスーパーフォーミュラで初優勝を挙げるなど、こちらも速さは申し分ないところ。WECフル参戦を開始したことで来シーズンの去就も気になるところですので、その国内での走りはこのもてぎで一旦見納めになるかもしれません。

また、万が一この2台がそろって入賞を逃した場合には、23号車MOTUL AUTECH GT-Rの逆転チャンピオンという番狂わせがあるかもしれません。ただしこの場合にはまず23号車がポールポジションを獲得しなければなりませんので、この週末は土曜日の予選から目が離せません!

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55号車ARTAにとっては意外なことにGT300では初のチャンピオン獲得となるか
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96号車は14.5ポイント差を逆転できるか。
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56号車は入念にピット練習を繰り返す
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55号車、96号車、56号車はルーキーイヤーでのシリーズチャンピオン獲得もかかる

そしてGT300クラスでは、コンスタントに今シーズン全戦でポイントを稼いでいる55号車ARTA NSX GT3が、2位の96号車K-tunes RC F GT3に14.5ポイント差をつけています。

こちらはまだまだ決勝レースの展開次第では十分逆転のチャンスもあるのではないでしょうか? また3位の4号車グッドスマイル 初音ミク AMGと4位の56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rはポールポジションによる1ポイントを獲得できないとチャンピオンシップ争いには残れないので、こちらも予選から要チェックです!

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今シーズン、このレースを最後にスーパーGTを去るジェンソン・バトン選手

今回もう一つの見どころとしては、先日自身のSNSでスーパーGTを去る事を発表したジェンソン・バトン選手のラスト・レースが今大会となることです。

わずか2シーズンで日本から離れてしまうのはとても残念ですが、ひとまず最後となる日本でのバトン選手の走りを観に、そして撮りに、今週末はツインリンクもてぎまでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

(H@ty)