●コペン第4のモデルは「GR SPORT」。ダイハツが開発した「GR」の仕上がりをチェック
ダイハツ、トヨタの両ブランドから軽オープンスポーツカーのコペン「GR SPORT」が2019年10月15日に発売されました。
コペンは登場から今年で5年目を迎え、ラインナップの拡充、ユーザーのコミュニケーションを深めるとしていて、その目玉がコペン「GR SPORT」になります。
ダイハツ・コペンとしては第4のモデルになるコペン「GR SPORT」は、 2019年1月の「東京オートサロン2019」でサプライズ出展された「COPEN GR SPORT CONCEPT」が市販化されたもので、TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツ活動を通じて培ってきた知見の共有を通じ、ダイハツが開発したモデル。
既存モデルに対してボディ剛性をより一層高めるため、アンダーボディに補強材の追加や形状変更が施され、ボディのねじれを抑制することで、安定感のあるフラットな乗り心地を実現したとしています。
また、足まわりの最適化、空力を向上させるパーツにより、しなやかな動きと安定性を向上。 従来の標準グレードや上級モデルである「S」グレードに対し、スポーティでありながら気持ちよく走れる上質なスポーツカーとして上質な乗り味も実現しているそう。
フロントマスクには、トヨタのGRシリーズの一部車種で採用されている「Functional MATRIX」グリルが採用され、内装には専用レカロシートやメーターなどにより上質感ある仕立てとしています。
より詳しく見ていくと、ボディ剛性の向上、 空力パーツの採用に加えて、よりしなやかに動くサスペンションの採用により、速度域に関わらず接地感のあるフラットな乗り心地が得られるそう。また、ステアリング操作とクルマの動きの一体感や直進安定性を向上することで、日常生活からロングドライブまで楽しめる走りが得られています。
ボディ剛性の向上では、アンダーボディにフロントブレース(補強材)が追加され、センターブレースの形状変更などにより、ボディのねじれ剛性を高め、安定感あるフラットな乗り心地を実現。ばねとショックアブソーバーが最適化された新たなサスペンションが採用され、路面の入力に対してしなやかに動いて追従し、 路面との接地感向上を得たとしています。路面との接地感向上により、ステアリングの中立位置の明確さとクルマの動きの一体感も向上したそう。
空力パーツの採用もトピックス。ボディ側面に整流効果を持たせたフロント&リヤバンパーや、フロントバンパーエアアウトレット、 床下スパッツにより車両側面、下面の風の流れが整流化されています。「ローブ」と比較すると、車体にかかる揚力が約10%抑制され、直進安定性や路面との接地性が向上。
エクステリアデザインは、フロント、リヤともにブラックアウト化されたランプがブラックラインで繋がれていて、 水平基調が強調されています。
一体感のあるデザインでスポーツカーらしい「ワイド&ロー」も表現。最大の特徴である「Functional MATRIX」グリルや、 コペンGR SPORT専用のBBS製鍛造16インチアルミホイールが用意されています。
細部では、フロント/リヤともにコペンエンブレムが採用されていて、カラーバリエーションはローブ同様の8色を設定。
インテリアは、スポーツカーとしての機能性が追求された専用アイテムや大人の上質感を演出する専用加飾として、 GR SPORT専用のピアノブラック調加飾ドアグリップ/センタークラスター、カードキー、レカロシート、MOMO製革巻ステアリングホイール、自発光式3眼メーターなどを採用。
ほかにも、ディーラーオプションとして、「GRパーツ(TRDパーツ・ダイハツ純正用品)」を設定。TRDパーツとしてフロントスポイラー、サイドスカート、リヤサイドスポイラー、フロントコーナースポイラー、リヤトランクスポイラーが設定されています。ダイハツ・コペン「GR SPORT」の価格は、CVTが2,380,000円、5MTが2,435,000円です。
(塚田勝弘)